ゲーム、漫画、小説、映画に登場する、現代でも人気のある世界の英雄たちをまとめました。
大まかな功績や伝説、変わった癖みたいなものも同時に紹介していきたいと思っています。
若干好みで選んだ英雄もいるので、「こいつ……英雄か?」みたいなことを思っても無視してください。
- 神話に登場する英雄
- 古代
- 中世
- ユスティニアヌス
- ベリサリウス
- ムハンマド
- カール大帝(シャルル・マーニュ)
- アルフレッド大王
- オリガ
- ウィリアム一世
- エル・シッド
- ウィリアム・マーシャル
- サラディン
- リチャード一世
- 源義経
- チンギス・ハン
- フリードリヒ二世
- シモン・ド・モンフィール
- フビライ・ハン
- マルコ・ポーロ
- ウィリアム・ウォレス
- 足利尊氏
- デュ・ゲクラン
- エドワード黒太子
- ティムール
- クリスチャン・ローゼンクロイツ
- ジャンヌ・ダルク
- ジル・ド・レ
- ヴラド・ツェペシュ
- イサベル一世
- コロンブス
- マゼラン
- 鉄腕のゲッツ
- ラプ・ラプ
- スレイマン一世
- カール五世
- イヴァン四世
- エリザベス一世
- 織田信長
- アンリ四世
- アクバル
- ドレイク
- アッバース一世
- グスタフ・アドルフ
- ヴァレンシュタイン
- クロムウェル
- テュレンヌ
- ヤン三世・ソビエスキ
- 近世
- ルイ十四世
- プリンツ・オイゲン
- ピョートル一世
- モーリス・ド・サックス
- フリードリヒ二世
- マリア・テレジア
- エカチェリーナ二世
- ワシントン
- クトゥーゾフ
- ネルソン
- シャルル=アンリ・シャンソン
- シュヴァリエ・デオン
- ナポレオン
- ミシェル・ネイ
- ウェリントン公爵
- シモン・ボリバル
- モルトケ
- エミリヤ・プラテル
- ロバート・E・リー
- ジュゼッぺ・ガリバルティ
- ナポレオン三世
- リンカーン
- ビスマルク
- アレクサンドル二世
- ヴィクトリア女王
- ラクシュミー・バーイー
- ウィリアム・シャーマン
- ユリシーズ・S・グラント
- エミリン・パンクハースト
- ビリー・ザ・キッド
- ナイチンゲール
- ジェロニモ
- ダミアン神父
- ウラジーミル・レーニン
- ウィンストン・チャーチル
- キング牧師
神話に登場する英雄
ヘラクレス
・ギリシャ
・ギリシャ神話の半神半人の大英雄。
・己の罪を償うための「十二の功業」を成し遂げた
・ヘラクレスには「ヘラに栄光を」と言う意味がある。
ペルセウス
・ギリシャ
・ギリシャ神話に登場するゼウスの子供。
・メデューサを倒して祖国を救った。
・自分の姿を隠す兜(帽子)、アテナの青銅の盾、絶対に折れない魔法の剣、空を飛べるサンダル、などを神々から借りて万全の装備を整えてメデューサを倒した。
オイディプス
・ギリシャ
・ギリシャ神話に登場する悲劇の王子。父である王は神託によって「子供に殺される」運命にあると言うことで生まれた直ぐに捨てられた。
・自分の運命を知ったオイディプスは、旅に出ます。旅の途中で出会った老人を喧嘩して殺してしまうハプニングがありましたが、スフィンクスの驚異にさらされる国を救い、褒美としてその国の王妃と結婚します。しかし旅の途中で殺した老人は実の父、結婚した相手は実の母親でした。
・男子が母親に性愛感情をいだき、父親に嫉妬する無意識な葛藤感情をオイディプスコンプレックスと言う。
オデュッセウス
・ギリシャ
・ギリシャ神話に登場するトロイア戦争で活躍した英雄。
・「トロイアの木馬」を考案して、難攻不落と呼ばれたトロイアの城を攻略した。
・トロイア戦争後は、ポセイドンの怒りを買って十年間の放浪の旅でるなど災難であった。
テセウス
・ギリシャ
・ギリシャ神話に登場するミノタウロスを倒した英雄。
・巨大な岩の下にある短剣とサンダルを手にして王の子供であると証明した。
・クレタ島に潜むミノタウロスは迷宮の奥いるので無事に倒して帰還することはむずかしいが、クレタ島の王女アリアドネに糸をひいてもらい無事に生還した。
イアソン
・ギリシャ
・ギリシャ神話に登場する冒険家。アルゴー号(船)のリーダーでもある。
・王位を継承するためにコルキス国にある金羊毛皮を手に入れる冒険にでる。その仲間にはヘラクレスやテセウスもいた。
・コルキスの王女メディアの協力で金羊毛皮を手に入れるが、恩人であり妻であるメディアを裏切ったことで悲惨な死を遂げる。
アキレウス
・ギリシャ
・ギリシャ神話に登場するヘラクレスと同格の大英雄。
・赤子であったアキレウスを母が冥界に続く川に浸したことで、アキレス腱以外は不死身になった。
・不死身の体、駿足を持ったアキレウスでしたがトロイア戦争の勝利を目前にして弱点であるアキレス腱を射ぬかれて命を落とした。
へクトール
・ギリシャ
・ギリシャ神話に登場する英雄。トロイア戦争では最強クラスの戦士としてアキレウスと肩を並べた。
・トロイア戦争で総大将を務めて敵軍を敗走寸前まで追い込むが、アキレウスを本気にさせてしまい一騎打ちの果てに敗北する。
・中世ヨーロッパでは九偉人に選ばれている。
シグムンド
・北欧神話
・北欧神話の英雄。魔剣グラムのオリジナルの持ち主で、竜殺しシグルズの父親。
・妹の婚約者シゲイルと魔剣グラムのオリジナルをめぐって喧嘩。騙されてシグムンドの一族は壊滅させられた。
・復讐のために妹と子供(シンフィヨトリ)を作り、最後には復讐を果たすが、妹は死を選んだ。
ジークフリート(シグルド)
・北欧神話(ドイツ)
・竜殺しの英雄と呼ばれる。北欧神話ではシグルズ、ゲルマン伝説ではジークフリート。
・父の形見である剣を鍛え直した魔剣グラムを使い。竜殺しなどの様々な武功を残した。
・その人生は悪意のある人間によって狂わされてきた。恋人によって暗殺された悲劇の英雄である。
ギルガメッシュ
・古代メソポタミア
・ギルガメッシュ叙情詩に登場する古代メソポタミアの伝説的な王。
・半神半人で優れた力から傲慢な王であったが、のちに親友になるエンキドゥとの出会いで改心した。
・不死を求めて旅に出るが、得ることはできなかった。
エルキドゥ
・古代メソポタミア
・ギルガメッシュ叙事詩に登場するギルガメッシュの親友。
・慢心して神に背くようになったギルガメッシュに対抗する存在として神々に作られた泥人形。
・神々の思惑通り、ギルガメッシュと対戦して互いに力を認め合うことで親友となった。
ベオウルフ
・古代デンマーク
・ベオウルフは英文学最古の伝承の一つで、デオ(デンマーク)の英雄。
・人食いの巨人グレンデル、その母親と素手で渡り合った豪腕を持つ。
・王となったベオウルフは優秀な部下を引き連れてドラゴン退治に乗り出すが、相討ちと言う形で倒した。
クーフーリン
・アイルランド
・ケルト神話の半神半人の英雄。クランの番犬で知られる。
・最強クラスの槍であるゲイ・ボルグ、魔法も操れた多才な英雄。
・普段は美しい容姿であったが、いざ戦闘になると怪物じみた姿になったとされる。
スカアハ
・アイルランド
・アルスター伝説に登場する予言の力を持った武芸者で、影の国の女王。
・クーフーリンの師匠で、ルーン魔術や数々の技を教えて、ゲイ・ボルグを与えた。
・クーフーリンが自分の息子を自ら手で殺して、短命であることを予言していた。
ディルムッド・オディナ
・ケルト神話
・ケルト神話の登場人物で、フィオナ騎士団の一員。
・容姿に優れていて、女性を虜にしてしまう魔法のほくろを持っている。
・フィオナ騎士団の英雄フィン・マックールの嫁と駆け落ちする。数年後に許されて正式に結婚した。
ローラン
・フランス
・シャルルマー二ュ伝説に登場する聖剣デュランダルを持つ勇敢な騎士。
・意中の女性にフラれたショックで全裸になってフランスをさ迷った。
・ロンスヴォー戦いで悲劇的な最期を遂げた。
アーサー王
・イギリス
・アーサー王物語に登場する伝説的な王様。
・岩に突き刺さる剣を引き抜いて王に選ばれ、居城キャメロットに円卓の騎士を置いて各地の戦いで勝利をおさめた。
・有望な部下の裏切りが続き、その戦いの果てに死亡した。
ランスロット
・イギリス
・アーサー王物語に登場する円卓の騎士の一人。
・円卓の騎士のなかでも最強クラスの騎士で、「湖の騎士」と呼ばれた。
・アーサー王の嫁に当たる人物と不倫関係にあり、それによって円卓の騎士は崩壊、アーサー王の死を招いた。
トリスタン
・イギリス
・アーサー王物語に登場する円卓の騎士に数えられる。
・「トリスタンとイゾルテ」と言う悲劇の恋物語で有名。
・愛するイゾルテと一緒にはなれないと思い自殺を選んだ。
フィン・マックール
・アイルランド
・ケルト神話に登場するフィアナ騎士団の頭領。
・知性の鮭を食べて賢くなり、鮭の油で火傷した親指を舐めると思い付きもしなかったアイデアが浮かぶようになった。
・フィアナ騎士団の団長にまで成長したフィンでしたが、ディルムッドの裏切りで騎士団に致命的なダメージをおった。
イリヤ・ムウロメツ
・ロシア
・ロシア叙事詩に登場する怪力の英雄
・生まれつき手足が動かなく、ほとんど家をでることはなかったが、30歳のときに三人の老人に出会い蜜を貰い怪力を手にいれた。
・巨人や怪鳥を倒したイリヤでしたが、倒した敵軍が蘇えった死者の大軍を前に六日間戦いを続けるが敗北した。
ロビン・フッド
・イングランド
・中世イングランドの伝説上の義賊
・弓の名手でイギリスの森に住むアウトロー集団の頭領とされている。
・人間業とは思えない神業的な弓の使い手であった。
ウィリアム・テル
・スイス
・スイスのロビン・フッド的な存在
・ロビン・フッドとは違い妻子持ちで、猟師として生計を立てていた。
・スイスでの人気は絶大で、紙幣、硬貨、切手にも当然のように登場する。
サムソン
・イスラエル
・旧約聖書に登場するヘブライ人を守る英雄の一人。
・生まれた頃から聖なる力を持っていた。それはズバリ怪力でした。武器を扱わない原始的な戦闘を好んだようです。
・そんなサムソンは女性に弱く、誘惑されて怪力の秘密を話してしまい捕らえられたことがある。
カルナ
・インド
・インドの叙事詩に登場する不死身の英雄。
・才能はあるが身分の違いから悲劇的な結末を向かえることになる。
・生涯のライバルであるアルジュナは兄弟だったりする。
オリオン
・ギリシア
・ギリシア神話に登場するポセイドンの息子。
・恋に翻弄されて盲目になり、治療の旅に出る。
・女神のアルテミスと恋に落ちますが、この恋をよく思わないアポロンに騙されて命を落とした。
カイネウス
・ギリシア神話
・ギリシア神話の英雄で、女性から男性に性転換した。
・「カイニス」と呼ばれる女性でしたが、ポセイドンに犯されて「カイネウス」と言うなの男性に性転換した。
・不死身の肉体を持つ英雄となりましたが、ケンタウロス一族との戦いで命を落とした。
アタランテ
・ギリシア
・ギリシア神話に登場する人類最速の英雄。
・求婚を求められたら、「かけっこをして勝ったら結婚したる。ただし負けたら殺す」的な厳しい条件で群がる男をあしらっていた。
・アルゴナウタイとしてイアソン達と冒険に出たこともある。
セミラミス
・アッシラ
・世界最古の毒殺事件を起こしたとされるアッシラの女王。
・王に夫を殺されたが、王と結婚する。だが王を毒殺して自身が女帝になった。
・予言通りに息子のクーデターにあって、王位を譲った。
アラジン
・アラビアン・ナイトの「アラジンと魔法のランプ」で知られる主人公。
・利用されて地下に閉じ込められるが、ランプの精に助けられて事なきを得る。
・ランプの精に様々な願いを叶えてもらうが、悪い魔法使いにランプを奪われてしまう。ランプを取り返すと悪い魔法使いを倒して姫と結婚した。
アルジュナ
・インド
・インドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する英雄。
・父が性交すると亡くなる呪いにかかったことで、神と人間の間に生まれた。
・宿敵カルナとの戦いは激戦であったが、インドラに気に入られていたので勝利することができた。
ラーマ
・インド
・インドの叙事詩「ラーマーヤマ」の主人公でダルマを体現した英雄。
・人間にしか倒せない魔王を倒すために、神は生まれ変わることにした。それがラーマである。
・魔王と大戦争を起こして、一騎打ちの末に勝利を治めた。
ロスタム
・ペルシア
・ペルシアの叙事詩「シャー・ナーメ」に登場する英雄。
・難産で生まれるくらい大きな赤子して生まれ、成長すると小山のほどの大男になった。
・イランを守るために化物達と戦ったことで、祖国を代表する英雄となる。
アストルフォ
・フランス
・シャルルマーニュ伝説に登場する英雄。十二勇士の一人。
・体は貧弱であるが、強運から数々の魔法の武器を手に入れたことで強い騎士となる。
・ローランが暴走したことで、地上で失われた全てがあるとされる「月」に飛び立つ。月にはローランの理性が小瓶に入っていた。無事にローラン理性を取り戻したついでにアストルフォは自身の理性も回収したことで、一時的に聡明な人間になったが、すぐに理性が蒸発して元に戻った。
ゲオルギウス
・トルコ
・キリスト教における聖人伝説をまとめた「黄金伝説」に登場する。
・巨大な悪竜による災厄に悩める村人達に「キリスト教徒になるなら、竜を退治する」と、条件を付けて悪竜を倒した。
・異教徒の王に捕まり拷問を受けるが加護によって無傷だった。そのことで敵をキリストに改宗させるなどの奇跡を起こしていくが、最期には斬首となった。
マーリン
・イギリス
・「アーサー王伝説」に登場する伝説の魔法使い。
・夢魔と人間の女性との間に生まれたことで、「魔」の力が使えた。幼い頃から様々な予言を言い当ていたようだ。
・マーリンはアーサーをサポートするようになるが、モードレッドやモルガンなどの「アーサは破滅」させる要因を造ってしまった。
古代
ハンムラビ
・(紀元前1810頃~前1750) 出身 メソポタミア(イラク、バグダット)
・バビロニア帝国の初代王様。
・バビロン王国の王に18歳で即位した。中東で弱小に過ぎなかったバビロン王国を一代で帝国にまで成長させたので、軍事力、統治力は高かったと思われる。
・4000年まえから中東は砂漠化が進んでいて、ハンムラビは環境保護に力を入れていたもよう。
モーゼ
・(紀元前16世紀頃~前13世紀頃) 出身 エジプト
・神の声を聞いたユダヤ人の指導者。
・エジプトで奴隷的な扱いを受けていたユダヤ人を率いて「約束の地」へ導いた。
・海を割ったり、杖を蛇にしたりと数々の奇跡を起こした。約束の地を前にして亡くなった。
ラムセス二世(オジマンディアス)
・(前1304頃~前1237)出身 エジプト
・エジプトの王で、エジプトに平和をもたらしたので太陽王と呼ばれた。
・ヒッタイトとの戦いに勝利して、半世紀近くも没落していたエジプトに平和をもたらしたと言われている。
・実際はヒッタイトと休戦をしてヒッタイトの王女を王妃として迎えた。
ダビデ
・(前1040~前961頃) イスラエル
・ダビデの像で有名なイスラエルの王。羊使いの出身で王族ではないが、少年時代に巨人を倒して英雄になる。
・ダビデの人気に嫉妬した初代イスラエルの王サウルに命を狙われて流浪になった。
・サウルの死後にイスラエルの王になりますが、女癖の悪さなどが原因で息子たちに反乱されるなど災難な晩年を送った。
ソロモン
・(前1011~前931) イスラエル
・ダビデの息子でイスラエルの王様。数々の政策を行いイスラエルの最盛期をもたらした。
・外交に力を入れすぎてしまい、国民の負担に気付けなかったことが、ソロモンの死後に一気に爆発して国は分裂した。
・国外の貴族や王族のむすめをめとり、合計700人の妻と300人の妾がいたらしい。
ガウタマ・シッダールタ
・(前540~前480) カピラヴァストゥ(インドとネパールの国境)
・シャカ王国王子で、「ブッダ」と呼ばれた仏教の開祖。
・王族の人間だったが、この世が苦しみに溢れていることを苦しんで、嫁、子供、国を捨てて出家した。
・21日間の瞑想の末に真理に目覚めたと言う。
レオニダス
・(不明~前480) スパルタ(ギリシャ)
・古代ギリシャのスパルタ王国の伝説的な王。
・神託によって国を崩壊知り、選別された300人戦士と20万人以上の軍団と戦った。
・王の命がけの戦いによって、ギリシャは勝利をおさめた。
アレクサンドロス大王
・(前356~前323) マケドニア(ギリシャ)
・マケドニアの王で、東西の文化融合の推進者。
・二十歳にして即位して、あっという間に広大な地域を征服した。
・功績の大きさから他の王と区別するために、「大王」と呼ばれる。
始皇帝
・(前259~前210) 中国
・初の中国統一を成し遂げた皇帝が、「始皇帝」です。
・母親と恩師が愛人関係で母と幼馴染みから命を狙われたこともある。
・現代使われている漢字のベースになるものを確立した。
アショーカ
・(前???~前233) マカダ王国(インド)
・インド大陸全域を統一した最初の王であり、殺戮王。
・異母兄弟99人を殺害して王に即位して、命令を聞かない大臣を500人処刑、カリンガ王国との戦争では民間人を含めて10万人を殺害した。
・残虐な王であったが仏教に目覚めて改心して殺生をやめた。仏教を広めたりしたので、仏教で聖人扱いである。
項羽
・(前232~前202) 中国
・秦末期の武将で始皇帝亡きあとの秦を滅ぼした覇王。
・始皇帝の巡回を見て自分もうこうありたいと思ったそうです。
・劉邦と天下を争い敗北した。
ハンニバル
・(前247~前183) カルタゴ(チュニジア)
・ローマ最大の敵と恐れられたカルタゴの英雄。
・地中海の覇権をめぐりローマと対立した。ハンニバルは「アルプス越え」や卓越した戦術でローマに連勝した。
・戦闘上手が仇になり敵に戦術を真似されたことで敗北した。
劉邦
・(前247~前195) 中国
・農民から400年続いた漢王朝の初代皇帝。
・項羽と中国を争った英雄ですが、決して才覚のある人間でありませんでした。有望な部下達が何人もいたからこそ、天下統一ができた。それが項羽との違いで、項羽はあまりにも優秀で部下の意見も聞くタイプではなかったが、劉邦は自分の弱さを理解して、苦手なことは部下に任せた。
・人柄を評価されて王にまでなりましたが、嫁に働かせて自分は昼間から酒、項羽に負けそうになったとき馬車を軽くするために、幼い二人の子供投げ捨てたりと家族に対してはクズの極みでした。
韓信
・(不明~前196) 中国
・劉邦と項羽に仕えて、「国土無双」とまで謳われた将軍。
・項羽に戦略をいくつか提案するが却下されて、劉邦に仕えることにした。
・劉邦からの信頼も得られず、韓信は離反を計画するが明るみになり処刑された。
スキピオ・アフリカヌス
・(前235頃~前183) ローマ
・共和制ローマ期の軍人で政治家、元老院議員。
・カルタゴの英雄ハンニバルの進軍を食い止めた。
・ハンニバルの戦術を模範したものでハンニバルを倒した。
スパルタクス
・(不明~前71)
・共和政ローマ期の剣闘士で、奴隷戦争の指導者。
・スパルタクスは74人の仲間と剣闘士養成所を抜け出して、反乱を起こした。
・イタリアを暴れまわり舐めきっていたローマ軍に圧勝。奴隷や農民が仲間に増えて12万人まで増えたが、本気のローマ軍に大敗した。
カエサル
・(前100~前44) ローマ
・「ハゲの女たらし」と言われた大器晩成の英雄。
・40歳にして執政官(日本で言う総理大臣)になり、その後ヨーロッパを統一した。
・個人に力を集中させようとしたために暗殺された。
クレオパトラ七世
・(前69~前30) エジプト
・エジプト最後の女王。弟と結婚して共同で王位をついだ。
・クレオパトラは自らが寝具にくるまりカエサルにプレゼントととして届けさせたエピソードが有名。
・「絶世の美女」であったと言われているが、クレオパトラの魅力は知性と美声であったとされる。
オクタヴィアヌス
・(前63~後14) ローマ
・カエサルの養子でその意思を受け継いだ初代ローマ皇帝。
・義父であるカエサルが亡くなり、僅か二十歳でローマを牛耳った。
・行政、財政、軍事一手に掌握して約40年間ローマ皇帝として君臨した。表向きは共和政を主張していたと言う。
イエス・キリスト
・(前6頃~後30頃) ベツヘレム(バレスチナ)
・ユダヤ教の改革者でキリスト教開祖。
・大工の子として生まれ28才で宗教活動をはじめた。数々の奇跡を起こし、処刑されても復活した。
・キリスト教の開祖と知られているが、実際は過激なユダヤ教の改革者である。
ブーティカ
・(不明~63) ケルト(イギリス~東ブリタリアン)
・ケルト人イケニ族の女王。ローマ帝国に対して反乱を起こした。
・夫の死に乗じて王国を奪ったとされ、ローマ帝国に反乱を起こして各地の植民地を攻略した。
・ローマ軍を相手に善戦するが大敗することになる。
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ネロ
・(37~68) ローマ
・ローマ帝国の歴史上最大の暴君で知られる。
・即位した当初はローマの最善期と言われるほどの善政だったが、母を殺したことをきっかけに暴走をはじめる。
・なかでもローマ大火災の理由をすべてキリスト教徒のせいにして迫害したことが、暴君と言われる理由になる。
トラヤヌス
・(53~117) ローマ
・ローマ全盛期に皇帝だった五人を五賢帝といい。トラヤヌスはそのなかでも一番人気の皇帝。
・軍人出身であったが公共施設を充実させたことで有名。
・内政を充実させたトラヤヌスは領土拡大に乗り出したが、大きくなりすぎた国をコントロールできずに各地で反乱が起こった。
曹操
・(155~220) 中国
・三国志演技でお馴染み、魏の曹操。
・国の大きくするために誰かれ構わず優秀な人間を雇った。また、墓で眠る金銀財宝を掘り起こしたりするなど合理的な思考の持ち主だった。
・少年時代は学問と武芸に優れていたらしいが、素行が悪くヤンキーだったらしい。
関羽
・(?〜220) 中国
・三国時代に活躍した名将。劉備、張飛と義理の兄弟となり、天下統一を目指した。有能な人物だったので、曹操の下で働いたこともあった。劉備が生きていることを知ると、曹操を裏切り、劉備の元へ帰った。
・死後の商売繁盛の神となる。
諸葛亮
・(181~234) 中国
・三国時代の蜀の軍師。「天下三分の計」で有名。
・蜀の劉備が三度の訪問でやっと会えた「三顧の礼」その後の赤壁の戦いでは約五万で、15~24万の魏の軍勢に勝利をおさめた。
・行政でも手腕を発揮して政治、経済、軍事の改革も行った。
ゼノビア
・(240頃~274以降) パルミラ王国(アラビア、エジプトらへん)
・ローマ帝国時代に事実上分離、独立していた国家パルミラ王国の女王。
・ゼノビアは自らをエジプトの女王と自称してローマの迷走に乗じて領地を拡大していった。
・自らが陣頭に立ち鼓舞するなど勇敢なゼノビアでしたが、アウレリアヌスが率いるローマ軍との二度の戦いの果てに敗北して、パルミラ王国も崩壊した。
アウレリアヌス
・(212頃~275) ローマ
・ローマが分離していた三世紀頃に即位した皇帝。
・皇帝だったのは僅か五年だが、分離したローマを再統一した。
・内政にも力をいれ、その政策の有効性からローマの寿命を二百年延ばしたとされる。
アッティラ
・(395頃~453) 中国??
・ヨーロッパ全土に恐怖を与えたフン族の王。
・ヨーロッパ大移動の引き金になった。ヨーロッパ全土に進軍して「神による災い」とまで言われた。
・最期は営み中に鼻血を吹いて当然死したらしい。
中世
ユスティニアヌス
・(482~565) ローマ
・分裂したローマを一つに復刻しようとした「不眠不休の皇帝」
・不眠不休でとにかく働いた皇帝。時間はかかったが、ローマを一つにすることに成功した。
・公共施設の建設に力を入れすぎて、財政破綻になりかけて国民に重税を課した。
ベリサリウス
・(505頃~565) ローマ
・ローマが誇る名将の一人。ユスティ二アヌスに仕えた。
・戦争下手であったユスティニアヌスがローマ統一を果たせれたのはべリサリウスのお陰。
・優秀すぎたので、ユスティニアスに嫌われていた。
ムハンマド
・(570~632)メッカ(サウジアラビア)
・元商人で、イスラム教の開祖。神アラーの啓示を受けて宗教活動を行った。
・自ら軍を率いて戦争に勝利することでイスラム教を広めた。戦上手だった。
・イスラム教では一夫多妻が認められていて、ムハンマドも生涯で十人以上の妻がいた。
カール大帝(シャルル・マーニュ)
・(742~814)フランク王国(フランス)
・フランク王国の国王で、「ヨーロッパの父」と呼ばれ西ローマ皇帝にもなった。
・当初は弟と共同統治をしていたが弟が若くして他界、単独で国王として君臨した。領土を広げまくって西ヨーロッパを全域を統一した。
・妹と娘を溺愛するがあまりに、近親相関を疑われた。
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アルフレッド大王
・(849~899) イギリス
・ヴァイキングの侵略で苦しんだイギリスを救った大王。
・その功績からカール大帝にも並ぶとされる。
・芸術にも関心があり、フランス古典を英訳して国民が楽しめるようにした。
オリガ
・(不明~969)キエフ大公国(ウクライナ)
・キエフ大公国の聖オリガ。キリストでは聖人として扱われている。
・夫(国王)の死で歴史の表舞台に立った。夫を殺した輩に求婚されたがこれを断り、生き埋めにしたり、毒を盛って眠らせると、奴隷として売ったりして復讐を果たした。
・幼い跡継ぎが成長するまで立派に国を統治した。キリスト教を広めたので聖人として数えられた。
ウィリアム一世
・(1027~1087) イングランド
・通称は征服王。現代のイギリス王室の開祖である。
・ノルマン系フランス人のウィリアム一世はたった1万2000人の軍で、150万人の人口を誇るイギリスを征服した。これを「ノルマン・コンクエスト」と言う。
・信念が強く、嫁さんと結婚するのに7年間も求婚を続けた。
エル・シッド
・(約1045~1099) スペイン
・レコンキスタで活躍した貴族。
・本名はロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール。祖国を二回も追放されたので、バレンシアを征服して、五年間の統治の末に亡くなった。
・叙情詩では亡くなる直前にミイラ化して、死後も数十年玉座に座り続けた。
ウィリアム・マーシャル
・(1136〜1219) イングランド
・五人の王に仕えた伝説的な騎士であり政治家。若き日の獅子心王リチャード一世を追い詰めたこともある。
・83歳まで生きたとされていて、最期はテンプル教会で埋葬された。
サラディン
・(1138~1193)イスラム
・イスラム教徒の聖地エルサレムをキリスト教徒から奪還した英雄。
・軍事力もさることながら、奪還したエルサレムで略奪行為が行われないように配慮したりしたので、敵であるキリスト教徒からも尊敬された。
・寛容であるがために死後に遺産と思われるものはなかったらしい。
リチャード一世
・(1157~1199) イングランド
・「獅子心王」と呼ばれた勇敢なイングランドの王。
・エルサレムを奪還したサラディンとの戦いで有名。
・十年間の在位の間に、イングランドには半年しかいなかった。
源義経
・(1159~1189) 日本
・平安時代末期の武将。平家を滅ぼして、最大の功労者となった。
・平家を滅ぼした英雄であるが、兄である頼朝の怒りを買い殺された。
・実はチンギス・ハン説がある。
チンギス・ハン
・(1162頃~1227) モンゴル
・僅か数年で世界最大級の帝国をつくりあげた英雄。
・合理的な人間で、ヨーロッパの騎士が個人戦を好んだのに対して、モンゴル軍団は団体戦で挑んだ。
・残酷な拷問、処刑を好んでやっていたらしい。
フリードリヒ二世
・(1194~1250) イタリア(シチリア)
・「偉大な皇帝」と呼ばれたシチリアの王。
・僅か四歳で即位したフリードリヒ二世は十字軍の遠征と引き換えにローマ皇帝に即位した。
・しかしローマ教皇と仲が悪く、二回ほど破門された。
シモン・ド・モンフィール
・(1208~1265) イギリス
・イギリスの貴族。貴族の反乱を指導した英雄。
・ヘンリー三世が規則を無視したことで反発した貴族を指導して、議会を開くことを約束させた。
・反撃にあって戦死した。不当な権力に反抗する不屈の騎士として英雄とされている
フビライ・ハン
・(1215~1294) モンゴル
・チンギス・ハンの孫でモンゴル帝国の最盛期を築いた。
・史上最大の大帝国らしく異民族を積極的に採用していた。
・日本への侵略「元寇」でも有名。
マルコ・ポーロ
・(1254~1324) イタリア
・イタリアの商人でヨーロッパと中国を紹介した「東方見聞録」を口述した冒険家。
・17歳のときに24年の歳月をかけた旅に出た。
・日本をジパングとして、ヨーロッパに紹介した。
ウィリアム・ウォレス
・(1272頃〜1305)
・スコットランドの国民的な英雄。
・イングランドの脅威に晒されたスコットランドの独立を願い反乱を起こして、イングランドに勝利する。
・イングランドが本気を出したのでウォレスは敗北して亡命。仲間に裏切られて投獄されることになり、残忍な処刑に処された。
足利尊氏
(1305〜1358) 日本
・鎌倉幕府を滅ぼして室町幕府を開いた英雄
・武士を中心とした世界を夢見て、鎌倉幕府を裏切って討幕を果たした。
・実は裏切りが多くどっちつかずの対応が多かった。それでも圧倒的なカリスマで優位な立場を保ち続けた。
デュ・ゲクラン
・(1320頃~1380) フランス
・百年戦争で活躍したフランスの軍事司令官。
・百年戦争の初期で活躍した。奇襲や夜襲などのゲリラ的な戦術を得意とした。
・容姿に特徴があり、「ブロセリアアンドの黒いブルドッグ」と言われていた。
エドワード黒太子
・(1330〜1376) イングランド
・百年戦争前半で活躍したイングランドの王太子。黒い鎧を着用していたことから「ブラックプリンス」と恐れられた。父であるエドワード3世譲りの軍人として才能でフランス軍を追い詰めた。
・赤痢によって若くして亡くなる。
ティムール
・(1336~1405) チャガタイ・ハン国
・軍事指導者で中世アジアを代表する軍事的な天才と評価されている。
・一代でモンゴル帝国の半分ほどの大国を築き上げた。
・チンギス・ハンが築き上げた帝国を理想としていたようで遠征を繰り返していた。
クリスチャン・ローゼンクロイツ
・(1378~1484) ドイツ
・薔薇十字団(ローゼンクロイツ)の創設者とされる伝説上の人物である。
・あらゆる文献で存在を示唆された人物で、錬金術師として「不老不死を実現する団体」秘密結社「薔薇十字団」の創設者として実在が仄めかされた。
・空想上の人物である。
ジャンヌ・ダルク
・(1412~1431) フランス
・「オルレアンの乙女」と呼ばれたフランスの軍人。
・農民の出身であったが、神のお告げを聞いて、軍人となりフランスを救う道を選んだ。
・他国に捕まり罪人として火刑に処された。
ジル・ド・レ
・(1405~1440) フランス
・「救国の英雄」と呼ばれたが、シリアルキラーとして処刑された。
・ジャンヌダルクの良き理解者でフランスを勝利に導いた。
・ジャンヌの死後は隠居生活に入り豪遊していましたが、財産がそこをつき黒魔術に着手して少年を拉致、殺害を繰り返していた。
ヴラド・ツェペシュ
・(1430頃~1476)ルーマニア
・「串刺し公」と呼ばれたルーマニアの英雄。
・十万のオスマン帝国軍を精神的な攻撃やら夜襲などの奇策でたった二万の軍で撃ち破った。
・残酷な行動から「ドラキュラ」のモデルにもなった。
イサベル一世
・(1451~1504)スペイン
・スペイン王国を作った女王。夫のフェルナンドとは共同で王位についていた。
・レコンキスタを完成させたことで、フェルナンドと「カトリック両王」と呼ばれた。
・軍資金の調達のために三年間(三ヶ月の説もあり)も下着を替えなかったらしい。
コロンブス
・(1451~1506)イタリア
・探検家で航海者。最初にアメリカ大陸にたどり着いた人物。
・父親の事業が上手くいかなかったので海に出るようになった。
・アメリカ大陸以外にも、キューバやドミニカといったカリブの島々を見つけた。
マゼラン
・(1480~1521) スペイン
・大航海時代のポルトガルの探検家。史上初の世界一周を成し遂げた人物。
・南アメリカ南端を見つけたことでも有名。
・厳密には世界一周は成し遂げる前に戦死した。しかし、その意思は船員に受け継がれて世界一周は成し遂げられた。
鉄腕のゲッツ
・(1480〜1562)ドイツ
・義手の騎士だったことから、鉄腕のゲッツと言われた。本名はゴットフリート・フォン・ベルヒンゲン
・決闘を口実に大規模な喧嘩を売って、荒稼ぎをしていた。その姿が、「権力に立ち向かう英雄」に見えたようで、農民に慕われた。
・農民によるクーデターに参加したゲッツは、責任を問われることになり監禁生活を強いられた。
ラプ・ラプ
・(1491??〜1542) フィリピン
・フィリピンのマクタン島の領主。世界一周途中であったマゼランを葬った。
・フィリピンの到着したマゼランは近代的な武器を用いて、キリストへの改宗を強制した。ラプ・ラプは地理的な優位な状況を使って、辛くも勝利をおさめた。
スレイマン一世
・(1494~1566) オスマン帝国(トルコ)
・オスマン帝国の十代皇帝。13回も海外遠征をしてオスマン帝国を東西に大きくした。
・オーストリアのウィーンを包囲するなど、ヨーロッパに脅威を与えた。
・後継者選びには苦労したようで、息子を処刑したりしていた。
カール五世
・(カルロス一世) (1500~1558) スペイン
・ローマ皇帝、スペイン王。ほぼヨーロッパ全域を努力もせずに手に入れた。
・父親からヨーロッパ全域を継承して、各地の王の名を継承した。
・オスマン帝国の脅威からヨーロッパを救った。
イヴァン四世
・(1530~1584)ロシア
・「雷帝」と恐れられたモスクワ国の暴君。
・ロシア史上最大の暴君と呼ばれている。
・恐怖政治で有名。息子を殴り殺したり、エリザベス女王に求婚したりと好き勝手やっていた。
エリザベス一世
・(1533~1603)イングランド
・「処女王」と呼ばれたイングランドの女王。
・家族間で色々あり、一時は王位を剥奪されていましたが、最後には即位して生涯結婚することもなく政治に集中した。
・結婚はしなかったが愛人はたくさんいた。晩年は若い子にはまったが、その子に反乱を起こされた。もちろん、食い止めて処刑した。
織田信長
・(1534頃~1582) 日本
・天下人。第六天魔王を自称した戦国時代の武将。
・尾張(愛知)の小国から天下人にまで国を大きくしたが、天下統一を前にして部下の謀反で戦死した。
・残忍、凶悪のようなイメージが先行しているが、人間味溢れるエピソードも多々ある。
アンリ四世
・(1553〜1610) フランス
・フランス国王。数いるフランスの王の中でも信頼があったことからも『良王』と呼ばれる。
・サン・バルテルミの虐殺に遭遇したりと宗教の違いに苦しんだ。宗教改革を進めていくが、一般人に暗殺される。
アクバル
・(1542~1605)ムガル帝国(北インド~デカン草原)
・ムガル帝国の三代皇帝。征服した地域を12州に分けたりと内政にも優れていた。
・同盟に反対した部族には容赦なく進行して、大残虐を行った。虐殺に恐れた部族は戦わずして土地を明け渡した。
・ゾウを操ることもできた。
ドレイク
・(1545頃~1596)イギリス
・女王から騎士(ナイト)の称号を得た船団長。
・自国にとって敵に当たる船から略奪行為をする私掠船の船長。
・イングランドでは英雄だが、略奪をされていたスペインからは「ドラコ(ドラゴン)」と恐れられた。
アッバース一世
・(1571~1629)ペルシア(イラン)
・ペルシアの王。オスマン帝国から土地を取り戻した。
・「敵の敵は味方」ヨーロッパから最先端の軍事技術を積極的に取り入れた。
・王の座をどうしても奪われたくなかったようで、長男は暗殺、末っ子は失明させ、国民からの人気があった次男は危険なやつと処刑した。
グスタフ・アドルフ
・(1594~1632)スウェーデン
・スウェーデンの国王。三十年戦争で活躍した「北方の獅子」
・13歳で外交使節の応対をしていた秀才。
・極度の近眼であったために、霧に覆われた戦場で味方とはぐれてしまい敵の中に飛び出して戦死した。
ヴァレンシュタイン
・(1583~1634)ドイツ
・三十年戦争の英雄。軍事から利益を生み出すことに長けていたが、反逆の疑いをかけられて処刑された。
・小貴族の出だが、裕福な貴族の未亡人と結婚して膨大な土地を手に入れ上手く管理して収益を得た。
・やがて傭兵部隊を作り出すと、皇帝も無視できない存在になり三十年戦争では総司令になった。
クロムウェル
・(1599~1658)イギリス
・イングランドの政治家、軍人。王殺し。
・絶対王政に反対して軍を組織してクーデターを起こして、国王チャールズ一世を処刑して共和政を実現した。
・しかし本人が実権を握ると国民に宗教を押し付ける政策をとったので、彼が死んだ後にわざわざ墓が掘り起こして、遺体を絞首台に吊るされるくらい嫌われた。
テュレンヌ
・(1611〜1675) フランス
・フランス大元帥の一人でナポレオンからの評価も高かった。
・病弱で体が弱かったが体を鍛えることで、弱点を克服した。その努力家の姿勢は戦略でに現れていたようで、鮮やかさはないが基本に忠実だったとされる。
ヤン三世・ソビエスキ
・(1629〜1696) ポーランド
・ポーランドの王。オスマン帝国との戦いで活躍した。
・第二次ウィーン包囲戦ではキリスト世界を救った英雄として、ヨーロッパ中から喝采を浴びた。
近世
ルイ十四世
・(1638~1715)フランス
・フランスの絶対王政が全盛期であった頃の王。別名「太陽王」
・「朕は国家」と言う言葉で有名。浪費癖が酷く、ヴェルサイユ宮殿を建設したり、好戦的で他国への進軍も頻繁にしていた。
・医者の指示ですべての歯を抜いていたので、「歯抜けの王様」と言われていた。
プリンツ・オイゲン
・(1663〜1736) オーストリア
・オーストリアの名将で晩年はフリードリヒ大王が学びを乞い、マリア・テレジアからも信頼された。
・実はフランス貴族の息子であり、ルイ14世とは血縁関係にあるのではと噂された。オイゲンは軍人になりたがったが、ルイ14世に反対されていた。
ピョートル一世
・(1672~1725)ロシア
・ロシア帝国の初代皇帝。
・国の西欧化を進める政策を実施して、国家を「ロシア」と改めた。
・手先が器用で船大工、歯科医、花火師、時計職人、さまざまな技術をヨーロッパで学んだので「職人皇帝」と呼ばれていた。
モーリス・ド・サックス
・(1696〜1750) フランス
・歴史上で6人しかいないフランス大元帥の一人で、オーストリ継承戦争なので活躍した。若い頃にピョートル一世やプリンツ・オイゲンの元で戦争に参加したりと下積み時代が長かった。
・彼の父であるアウグスト二世は400人の子供がいた。その中で認知した庶子は8人だけでモーリスものちに父に認められた。
フリードリヒ二世
・(1712~1786)プロイセン王国
・ナポレオンも崇拝した大王。フランス、ロシア、オーストリアを相手に善戦した。
・芸術を好む性格を父親に疎まれたこともあったが、即位すると有効な政策を次々と実行していった。
・「君主は国家の第一のしもべである」と啓蒙専制君主であった。
マリア・テレジア
・(1717〜1780)オーストリア
・ローマ皇帝カール6世の子供として生まれた。女帝として強国の王たちと渡り合った。
・女性だったので即位に反対するものが多く上手くいかなった。なかでもプロイセンのフリードリヒ二世はとは何度も戦うことになる。
・16人も子供を産んだことでも有名。マリー・アントワネットは母親だったりする。
エカチェリーナ二世
・(1729~1796)ロシア
・ドイツ人でありながら、ロシアの女帝として君臨した。
・ロシア皇太子に嫁いだが、夫が皇帝に即位するとクーデターを起こして自らが即位した。
・野心と性欲に満ちた彼女はたくさんの愛人を抱えていて、毎晩男を変えていたと言う。孫から「玉座の上の娼婦」と揶揄されていた。
ワシントン
・(1732~1799) アメリカ
・アメリカ合衆国の初代大統領。「建国の父」と呼ばれた。
・元は農場経営者でしたがアメリカ独立戦争で総司令にまでなった。
・見栄を張って大統領としての給料を貰っていなかったので、借金があったもよう。
クトゥーゾフ
・(1745~1813) ロシア
・ナポレオンを苦しめたロシアの将軍。
・鮮やかな退却戦術でナポレオン軍を疲弊させて圧勝した。
・ナポレオン軍は60万人だったが帰還したころには5万人の兵しかいなかったという。
ネルソン
・(1758~1805) イギリス
・「イギリスが生んだ偉大な戦闘的な提督」と称される海軍提督。
・十二歳で海軍に入隊したネルソンはフランス・スペイン連合艦隊を破りイギリスの英雄となった。
・東郷平八郎とならび、世界三大提督に数えられる。
シャルル=アンリ・シャンソン
・(1739~1806)フランス
・フランス革命期の死刑執行人。当時の有名人はだいたい彼が処刑した。
・自らの職を誰よりも廃止したいと思っていた人物ではあったが、時代もあって史上二番目に死刑を執行した。
・自身を厳しく律する人物で、当時では珍しく身分に偏見のない人物だった。
シュヴァリエ・デオン
・(1728~1810) フランス
・フランスの外交官であり、兵士であり、スパイ。生涯の前半は男性、後半は女性として生きた。
・自伝によれば女性として生まれたが、男として育てられた。女性になりすましてロシアでスパイ活動を行っていた。
・彼が死亡した後に検死した外科医によれば、デオンは解剖学上では男性であると明かした。
ナポレオン
・(1769~1821)フランス
・フランスの皇帝で他国では「コルシカの悪魔」と呼ばれた。
・落ちぶれた貴族の生まれだが、軍人になるとトントン拍子で出世してフランスの皇帝となった。
・実は身長が低く、最初の妻にはぺ○スが小さいと言われていたらしい。
ミシェル・ネイ
・(1769〜1815) フランス
・ナポレオン戦争時代に活躍した軍人で、フランス元帥の一人。
・ナポレオンから「勇者の中の勇者」と評価されるなど戦場で勇敢に戦った。ワーテルローの戦いでは戦犯となる。
ウェリントン公爵
・(1769〜1852) イギリス
・アイルランド出身の軍人であり政治家。ナポレオンに勝利したことで知られる。
・ワーテルローの戦いでナポレオンを下した後は政治家に転身して、若き日のヴィクトリア女王にも仕えた。
シモン・ボリバル
・(1783~1830) 南米(コロンビア、ベネズエラ)
・革命家で政治家。「解放者」と呼ばれた南米の英雄。
・南米大陸五か国をスペインから解放した。
・南米各地に彼の名前を由来にした土地がある。
モルトケ
・(1800~1891) ドイツ
・プロイセン軍元帥でドイツ統一に貢献した。甥のモルトケとの区別で「大モルトケ」と呼ばれる。
・急速に進化していく技術進歩に柔軟に対応して戦争で生かした。
・42歳にして16歳の義理の姪と結婚した。
エミリヤ・プラテル
・(1806〜1831)リトアニア
・リトアニアとポーランドをロシアから開放からするために戦った女性英雄。
・愛国心が強く、幼少期からフランスの英雄ジャンヌ・ダルクを意識していた。
・反乱で活躍するが戦争で負けてしまい、失意のなかで病死することになる。
ロバート・E・リー
・(1807~1870)アメリカ
・南北戦争時代のアメリカの軍人で、南部の軍司令官。アメリカ史上最大の名将として評価が高い。
・敗北はしたが、物量や戦力で差があったが北軍を苦しめた。
・「南部にいる奴隷すべてを私の所有にできればいいのに。そうすれば戦争をさけるために解放するんだが」と言う言葉を残した。
ジュゼッぺ・ガリバルティ
・(1807~1882)イタリア
・イタリア王国建国に貢献した軍事家。ヨーロッパと南米の功績から「二つの世界の英雄」と呼ばれる。
・自ら千人隊(赤シャツ隊)を組織してシチリアの反乱を援助してイタリア統一に貢献した。
・赤シャツは目立つのでガリバルティは標的になりやすかったとされる。
ナポレオン三世
・(1808~1873)フランス
・ナポレオンの甥で、フランス最後の皇帝。
・ナポレオンの失脚で獄中生活を送っていたが、王政が終わると大統領に当選した。
・クーデターを起こして皇帝になり、積極的な内政、外交を繰り返してフランスの影響力を強めた。
リンカーン
・(1809~1865)アメリカ
・アメリカ合衆国16代大統領「奴隷解放の父」
・奴隷解放宣言をしたわずか六日後に暗殺された。
・身長は193センチあって、恐妻家でもある。
ビスマルク
.1815~1898) プロセイン王国(ドイツ)
・「鉄血宰相」と呼ばれたドイツの首相。ドイツ統一を成し遂げた。
・若い頃は地方の役人をしていたが、遊びまくっていた模様。30歳を過ぎてから農家とて生涯を終えるつもりが最年少で議員になった。
・松が好きで日本などから取り寄せていた。
アレクサンドル二世
・(1818~1881)ロシア
・農民に自由を与える改革を行ったが暗殺された皇帝。
・皇帝になることを約束されたアレクサンドルは幼い頃から英才教育を受けていた。
・農民の解放は思うような支持は得られずに、テロ組織「人民の意思」によって何度も命を狙われた。最後には自分の命すら問わない暗殺者に爆弾で殺された。
ヴィクトリア女王
・(1819~1901)イングランド
・地球上の陸地を四分の一を領土にしたイングランドの女王。
・夫が早くに亡くなり女王となった。産業革命でイギリスは世界のトップに立ちインドなどを領土にしていた。
・彼女自身はドイツ人で最初は英語を話すことができなかった。身長は145センチで小柄だった。
ラクシュミー・バーイー
・(不明〜1858)インド
・インドの国民的な英雄で大国イギリスに立ち向かい若くして命を落とした。
・王国の王妃であったラクシュミーは、イギリスとの外交で失敗して国を失うことになる。
・インド大反乱と呼ばれる大規模なクーデターによってラクシュミーは部隊を率いることになり、戦いの果に戦死した。
ウィリアム・シャーマン
・(1820〜1891) アメリカ
・南北戦争の英雄の一人。
・前線に出る猛将ではなく軍略家であった。焦土作戦など、近代的な戦術を用いた先駆者とされている
・非戦闘員を巻き込んだ戦術を行なっていた本人は、戦争を嫌っていた。
ユリシーズ・S・グラント
・(1822~1885) アメリカ
・アメリカ史上初の陸軍出身の大統領。南北戦争で北軍を勝利に導いた。
・ロバート・E・リー将軍と並ぶ有名な将軍で、リー将軍を破ったことで評価が高い。
・軍人としては成功したが、政治家としては汚職事件を起こしたことで、歴代アメリカ大統領で最悪の一人に数えられる。
エミリン・パンクハースト
・(1858~1928)イギリス
・パンクハースト婦人として有名。女性の選挙への参加を熱望した革命家。
・爆弾テロなどの過激な活動で婦人参政権を得ようとしていた。イギリスでの婦人参政権は達成することができた。
・もちろん合法的な活動をしていた人達からは支持をされていなかった。
ビリー・ザ・キッド
・(1859~1881) アメリカ
・アメリカ西部開拓時代のアウトローで強盗。創作で義賊として描かれたことから、英雄として扱われている。
・15歳ごろに家出をしてアリゾナやテキサスで強盗と殺人を繰り返していたが、闇討ちにあい射殺された。
・「早撃ち」と呼ばれるほど正確で速い射撃を可能としていた。
ナイチンゲール
・(1820~1910) イギリス
・イギリスの看護婦でクリミア戦争では、敵味方関係なく治療した「クリミアの天使」。
・病院の衛生環境を改善が大事であることを統計学で証明した。
・看護婦だったのは二年間だけで、名声は統計学で得た。
ジェロニモ
・(1829~1909) アメリカ
・アパッチ族のインディアンの戦士としてアパッチ戦争で活躍した。
・家族を殺されたジェロニモは、土地を無理矢理奪う白人と最後まで戦った。
・シャーマンだったジェロニモは神出鬼没で白人を苦しめたと言う。
ダミアン神父
・(1840〜1889)ベルギー
・誰もが恐れたハンセン病患者のケアに生涯を捧げた神父。
・ベルギーで生まれたダミアンは兄の代わりにハワイ司祭をすることになり、モロカイ島の存在を知る。
・モロカイ島は「ハンセン病患者」を隔離して管理する島で、無法地帯であった。ダミアン神父は島民のケアに人生を捧げて、自身もハンセン病に罹患してしまい亡くなることになる。
ウラジーミル・レーニン
・(1870~1924)ソ連(ロシア)
・社会主義、共産主義の革命家で、ソ連建国の父。
・青年期から革命運動に参加していた。クーデターを起こして十月革命で政権を獲得した。
・ハゲと髭が特徴的なレーニンだが、25歳頃からハゲていたという。
ウィンストン・チャーチル
・(1874~1965) イギリス
・イギリスの首相、軍人、作家として有名。ヒトラーから世界を救った。
・26歳で政界に転じて、海軍大臣となったあとに、第二次世界大戦では首相になりドイツの進行を食い止めた。
・「第二次世界大戦回顧録」でノーベル文学賞を獲得した。大富豪の家系の出身で皮肉めいた発言が多い。
キング牧師
・(1929~1968) アメリカ
・黒人差別解消を目指した聖人。39歳で白人男性に打たれて死去。
・1964年に人種偏見を終わらせる非暴力抵抗運動によってノーベル平和賞を授与された。
・実は女遊びがかなり酷かったらしい。
最後までありがとうございます。