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『フレイディス』実在した海の女性戦士。ヴァイキングについて解説

 

海を荒らし回ったヴァイキングにも女性がいました。。。今回はそんな人物の紹介です。フレイディスは新大陸への航海に参加して、勇敢に戦った戦士です。新大陸を見つけた赤毛のエイリークの娘であり、漫画「ヴィンランドサガ 」の主人公であるトルフィンなどと、新大陸への移住に挑戦した英雄です。今回はフレイディスが登場する物語を簡単に解説していけたらと思います。

 

 

 

そもそもヴァイキングとは

800年〜1050年の約200年間に西ヨーロッパ沿海部を侵略した武装集団を指す。彼らはゲルマン人とも言われ、海賊的な行為や交易、植民を繰り返す野蛮な略奪行為を繰り返していたとされる。このように書くと悪い奴らのように思われますが、海運業によって沿岸部の交易を円滑にして経済産業を活発化させた一面もあるので、「絶対的な悪」ではありません。むしろ各国の経済を活発化させた「創造者」である。長い年月によって各国に広がったヴァイキングでしたが、キリスト教に改宗することで、同化していき自然消滅することになる。

 

誕生

 

ヴィンランドサガに登場するフレイディスは、赤毛のエイリークの娘であり庶子でした。父であるエイリークが有力者と争って追放されると、アイスランドから北西に向かった。この時にフレイディスが誕生したと言われている。エイリークは北西に向かうと、グリーンランドを発見した。986年にアイルランドに戻ったエイリークは、新たなにグリーンランド植民地団を結成して、新大陸の調査と植民地化を目指した。そして、ついにはヴィンランド(アメリカ大陸)を発見した。この頃になると、フレイディスはヴィンランドの制圧に参加するようになり、男に混ざって勇敢に戦った。

 

再び

 

父エイリークとのヴィンランド進出は上手くはいかなかった。時期を狙っていたフレイディス は、商人のトルフィンが140人を率いてヴィンランドに向かうと聞いてこれに参加した。翌年にヴィンランドに到着して、原住民と有効な関係を築いているたが、ある日を栄に原住民に攻撃を受けるようになる。包囲されて仲間たちが怯えて逃げるなか、「なぜあなたちは逃げるのです。私が武器を持っていたなら戦います」と言ってのけた。投石によって仲間が死ぬと、フレイディス は遺体から武器を手に取り、妊娠しているにも関わらず戦った。その様子に原住民は恐怖して逃げ出したそうだ。その後はヴィンランドに三年探索を続けたが、グリーンランドに帰還することになる。

 

自らがリーダーとなり

 

1013年にフレイディスは自らがリーダーとなり、ヴィンランド遠征を計画した。ヘルギ兄弟と成果を折半することを条件で仲間に加えたフレイディス は、再びヴィンランド遠征に向かう。しかし、戦士は互いに30人用意することになっていたのが、フレイディスは約束を破って5人も多く連れたようで、到着するまでこのことを黙っていたようだ。このエピソードが原因に一つなのだろうが、ヘルギ兄弟とは不仲になり決別することを決める。フレイディスはグリーンランドに帰還するので、ヘルギ兄弟が乗ってきた船を買い取らせて欲しいと申し出た。交渉は上手くいかなかった。家に帰るとフレイディスは、ヘルギ兄弟が私に暴力を振るい酷い目にあったと夫に言い、復讐をしてくれなければ離婚すると言い出した。こうしてフレイディス一行はヘルギ兄弟を襲撃して、全員を捕獲して処刑した。フレイディスは誰も殺そうとしない五人の女を自らの手で虐殺した。

仲間たちにヘルギ兄弟のことは秘密厳守を誓わせたフレイディスは、一年間の滞在の後に、ヴィンランドで得た品々をヘルギ兄弟の船にたくさん乗せてグリーンランドに帰還した。英雄として帰還したフレイディスであったが、ヘルギ兄弟を虐殺したことが世間に広まると瞬く間に評価が下がり、フレイディス=悪評しか出回らなくなった。反面、兄であるエリフ・エリクソンは「幸福なるレイフ」と呼ばれて、アメリカ大陸を最初に見つけた一人として密かに評価された。

 

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