現代でもゲームのモデルもしくはモチーフとなっている円卓の騎士をご紹介していこうと思います。ファンタジーもので必ずと言っていいほど登場する「円卓の騎士」ですが、知らない部分も多いのではないでしょうか?では、よろしくお願いいたします。
円卓の騎士とは?
キャメロット城の円卓を囲んだことに由来する、選ばれた騎士のこと。上座や下座がない対等を意味していて、マーリンの魔法によって席に座るには、勇気と武勲を示さないといけない。構成メンバーは300人ともされることがあるが、主要メンバーは主に13人から15人とされています。
今回は主要メンバーを紹介していきたいと思います。
アーサー王
選定の剣を引き抜いて「王」に選ばれた伝説の王。魔法使いマーリンに育てられたアーサーは、キャメロット城を拠点として冒険や戦争を重ねて、ヨーロッパの大半を支配下に治めた。しかし、有能な部下の裏切りが続き、その戦いの果てに致命傷を負い、行方不明になったとされる。
ランスロット
湖の騎士と呼ばれ、円卓の騎士の中でも最強クラスの力を持つ騎士。実力だけではなく騎士道精神も素晴らしいものとされていたが、アーサー王の嫁グィネビアと不倫関係にあった。このことが原因で円卓の騎士はアーサー側とランスロット側に分裂。王国滅亡のきっかけになった。
ガウェイン
アーサー王の甥に当たり、もっとも優秀な騎士として「王の片腕」とも評された。朝から正午にかけて力が三倍になる特別な力を持つとされる。ケルト人の習慣では王に子供がいなければ甥が王位を継ぐのが当たり前だったのでガウェインの地位はそうとう高かったと言う。ランスロットの裏切りに激怒したガウェインは、力が三倍のときに最強の騎士ランスロットと対決するが、時間切れの果てに敗北。このときの傷が元になって後に戦死した。
トリスタン
「アーサー王物語」だけではなく「トリスタンとイゾルデ」にも登場する円卓の騎士。ランスロットに次ぐ実力の騎士として知られるが、愛する人と結ばれることができなかった悲恋の騎士でもある。王の婚約者であるイゾルデに恋して、二人は逢瀬を重ねるが王にばれてしまい、トリスタンは国を出ていくことにします。数年後、トリスタンはイゾルデと会わなくてはいけなくなりますが、他人の思惑でイゾルデが会ってくれないと勘違いしたトリスタンは自ら命を絶った。
「トリスタンとイゾルデ」についてはこちらでもあらすじを紹介しています。
↓↓↓↓
モードレッド
アーサーの息子とされる人物で、クーデターを起こしてアーサー王に致命傷を負わせた。「五月一日に生まれた赤子がアーサーと国を崩壊する」とマーリンが予言して、国中の赤子が海に流されたことがあった。モードレッドは運良く島に流れ着いて、義理の両親の元で育てられ14歳頃には騎士に憧れてアーサーの元で働くことになった。国の崩壊に繋がるランスロットと王妃の関係を密告したのはモードレッドである。
ガラバット
ランスロットの息子。マーリンは「父であるランスロットを越える」とガラバットを絶賛していたそれだけ才能を感じさせる騎士であった。実際に聖杯探索を命じられて、見事に聖杯を見つけた。その出生はモードレッド同様に色々あった。とある女性が魔法でランスロットは操り結婚して生まれたのがガラバットで、魔法が切れたランスロットに捨てられた過去がある。
パーシヴァル
投げ槍の達人とされる円卓の騎士で、聖杯探索で活躍した。騎士とは全く無関係の家元で育ったが、森で偶然にも騎士と出会い、憧れたらしい。円卓の騎士のなかでもエピソードが少ないので、認知度はそんなに高くない。
ガレス
ガウェイン兄弟の末の弟。ランスロットにも気に入られていたが、ガレスの死がランスロットとガウェインの仲に深い溝をつくった。騎士になることを夢見ていたが、ガウェインの弟であることを隠していたので厨房で一年も働いていた。ある日、貴婦人からの依頼で悪い騎士を打ち負かしてくれと依頼がくるが、名のある騎士を送り出すことができないのでガレスが向かうことになった。ガレスは無事に任務を終え騎士の仲間入りをした。
ケイ
アーサーの義理の兄に当たる人物。槍の試合で剣が折れてしまい代わりの剣を弟のアーサー取りに行かせた。アーサーは家に取りに行くが、なかなか見つからない。そこで大聖堂に突き刺さっている剣を引っこ抜いて持っていこうとした。それが選定の剣。アーサーが先代の王の息子であり、次の王であることを示したのだ。そんなノリで選定の剣を抜いたみたいです。
ベディヴィア
エクスカリバーを湖に返還したことで知られる騎士で、一説では隻腕とも言われている。ランスロットやガウェインと同様に円卓の騎士でも古参に位置する。ランスロット、モードレットと続けざまの戦いの果てに生き残った少ない騎士。アーサー王とともに伝説の島アヴァロンに行ったとされる説もある。
ラモラック
ナンバー1がランスロット、ナンバー2がトリスタンならナンバー3がラモラックだ。なかでもトリスタンとの仲が悪かったとされるが、決闘の果てに互いの力を認め合って良き友人になった。ラモラックの父はガウェイン兄弟の父を殺していたが、ガウェインの母とラモラックが再婚する。ガウェイン兄弟はそれを許すはずがなく、ラモラックはガウェイン四兄弟を相手にして善戦するが最後には殺された。
ユーウェイン
「獅子の騎士」と呼ばれ獅子を連れた騎士である。なんでも旅の途中に大蛇と戦う獅子と出会ったらしい。ユーウェインは獅子を加勢することにした。獅子はそれに恩義を感じついてくるようになったそうだ。モデルになった人物は6世紀頃に実在した王の息子らしい。
ぺリノア王
若き日のアーサー王を二度に渡り破り、エクスカリバーを折った騎士。若い頃は泉の近くにテントを張って、通りすがりの騎士に決闘を挑むということをしていた。最初アーサーは円卓の騎士を派遣して対処しようとしたが、その騎士が敗北したのでアーサー王自らが出向くことになった。しかし、アーサーは二度に渡り敗北してエクスカリバーまで折られ惨敗した。マーリンの魔法によってぺリノアは戦闘不能になった。一応王なのでアーサー王と同格である。
まとめ
まとめていくと全体的に泥沼昼ドラ展開がやたら多い印象を受けました。今回ご紹介したのは有名な円卓の騎士で他にも個性が強いのがいたりするので、興味があるかたはぜひ調べてみてください。
最後までありがとうございます。