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【カルナ】不死身の英雄!悲惨な一生を簡単解説

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カルナはインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する不死身の英雄で、ライバルであるアルジュナとの戦いで知られる。不死身なので敗北するはずがないんですが、色々の策略の果てにアルジュナに敗北した。今回は悲劇の英雄としての側面が強いカルナを簡単に解説していこうと思います

 

よろしくお願いいたします

 

 

誕生

 

クル族のパーンドゥは聖仙(インドの仙人)が化けた鹿を弓で撃ち殺してしまった。普通の鹿だと思っていたので事故だったのですが、「性交すると死んでしまう」と言うとんでもない呪いにかけられた。女に一生縁がなさそうなモテない男なら問題ないが、一族の王であるパーンドゥは跡継ぎを作る必要があるので、結構な問題である。そこで彼の妻クンティーは任意の神を父親にして子供を作る「マントラ」を聖仙から預かった。クンティーは夫の承諾を得て、アルジュナをはじめとする五人の子供を産んだ。彼らはパーンダヴァ5兄弟と言われることになる。

 

ところがクンティーには秘密があった。結婚前に好奇心からスーリヤと呼ばれる太陽の神とマントラを使って関係を持つことで、未婚にも関わらず子供を産んでいたのだ。

 

この子供がカルナだったりする。父である神スーリヤと同じ黄金の鎧を所有して産まれ、耳飾りをしていたので「耳」を意味する「カルナ」と命名されることになる。鎧はカルナの体の一部となっていて、鎧の力で不死身であった。しかし、未婚での出産の発覚を恐れたクンティーは子供を箱に入れて川に流してしまった。

 

こうしてカルナは御者(馬車の運転手的な)に拾われて、義理の親の元で育てられることになった。

 

宿敵アルジュナとの因縁

 

成長したカルナはクル族が主催する武芸の競技に飛び入りで参加することになる。この競技会にはパーンダヴァ5兄弟も参加していて、なかでもアルジュナは誰もが驚嘆する武芸を披露して、喝采を浴びていた。

 

そんななかで敵対心を全開にして挑んだのが、カルナである。カルナは自身の技を披露して、アルジュナに挑戦を挑んだ。ところが王族に挑戦するにはそれなりの身分ではないといけないようで、身分を聞かれたカルナは答えることはできない。アルジュナはカルナを「身の程知らずの無礼者」と罵倒した。そんななかでパーンダヴァ族を敵対するドゥルヨーダナ族の一人がカルナを一時的に王としたので、不名誉から救われる。

 

ところが義父が登場したことでカルナの身分がバレた。これで父と同様に罵倒されたカルナは怒りに狂うが、日没が訪れたのでアルジュナとの対戦はなくなった。

 

その後、カルナは王家に仕えていた武芸者ドローナの元で修行をすることになる。このドローナの元ではアルジュナ達のような王家の子供が武術を習っていた。カルナはそのなかでも才能を開花していくが、ドローナは彼に奥義を伝承することはなかった。これは幼少期から面倒を見ているアルジュナを一番弟子にしていたことと、身分が違う両者を同一として扱うことを避けた為である。このような確執もあってカルナはドローナの師匠に弟子入りして、奥義を教えてもらうことにした。

 

しばらくして関係の修復が不可能な出来事が起こる。ドルパダ王の娘の花婿を候補を探す競技会が開催された。カルナは競技会に参加して持ち前の弓の技を披露して、的を射ぬいた。しかし、この競技会は出来レースで本来ならばアルジュナにしか射抜くこはできないものであった。カルナは身分を言い訳に「結婚はできない」と言われることになる。その後、アルジュナが参加して的を射抜くことで結婚する。

 

これらのインド特有のカーストで遺恨を持つようになったカルナはパーンダヴァ一族と敵対するカウラヴァ族の有力な協力者となったのだった。

 

大戦前

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カウラヴァ族は賭博の場でパーンダヴァ族の人間を騙して、領土や財産を全てを没収して13年間も追放した。この間にカルナは敵対する部族との戦いで武勇を示して、「英雄」としての評価を上げていくことになる。

 

しかし、彼のとっての最期の戦いは着実に迫っていた。帰還したパーンダヴァ族は、領土と財産の返還を求めたことで大きな戦争が勃発することになったのだ。

 

神々はパーンダヴァ族の味方であり、この戦いは始まる前から勝敗がついていた。神々は半神半人であり、本来ならばパーンダヴァ族の長男として王となる器であるカルナを説得する。しかしカルナは「負けは覚悟の上」であると拒否した。

 

さらに生みの母であるクンティーからも説得されるが、義理の両親からの愛と感謝で、これも拒否。それどころか、生みの母への情けからか、アルジュナ以外の兄弟は殺さない約束をして、自身が生き残れば復縁すると誓った。

 

これだけでは終わらない。ドローナの師の元で修行する時に身分を隠していたことがバレてしまい呪いをかけられることになる。それは自身がピンチのときに奥義が思い出せなくなり使えなくなるものだった。同時期に別の因縁で、追い詰められると戦車が動かなくなる呪いまでかけられた。

 

極めつけば、カルナにとっての最大の長所であった「不死身」を失ったことだ。

神であるインドラは化けてカルナに近づき黄金の鎧を要求した。体と一体になっているので渡せないとカルナは断る。だが相手の正体が神であることを悟ったカルナは、短剣で自身の体の一部である鎧を血だらけになりながらも剥がした。この心意気に感嘆したインドラは代わりに一度しか使えない一撃必殺の槍を授けた。はっきり言って「不死身」と比べたら大したことはない。明らかな劣化であった。

 

まとめると、

・アルジュナ以外の兄弟は殺せない。
・奥義は使えない。
・ピンチのときに戦車が動かなくなる。
・不死身ではない。

 

本来の力を発揮できない状態でカルナは戦争に参加することになったのでした。

 

悲劇の英雄カル

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こうしてクルクシェートラの戦いが始まった。二人は幼い頃からの因縁に決着をつけるべく激しい戦い繰り広げる。長期に渡る大規模の戦いは、何百の兵士を感嘆させたと言う。カルナはケリをつけるべく二種類の奥義を放った。一つはアルジュナの目くらましで、一つは敵を排除する意味を込めた一撃であった。二人の決定的な違いはカルナには恩恵がなく、アルジュナは神に愛され恩恵を受けていたことであろう。クリシュナが介入したことでアルジュナは救われることになる。このときカルナは戦車が動かくなり、スキが生まれた。アルジュナは攻撃を躊躇するが、クリシュナに唆される形で不本意ながら矢を放ちカルナの首を落とした。死後カルナの魂は、父であるスーリヤと一体化したそうだ。

 

戦争はパーンダヴァ族の圧勝であった。

 

最期に

 

以上、カルナの物語の解説でした。神話ではカルナの父スーリヤも、アルジュナの父インドラと同様に戦い、戦車が動かなくなって敗北していたようです。両者は対立する運命だったようです。

 

 

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