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『鬼一覧』日本最強の鬼10選

今回は日本最強の妖怪である鬼の中でも、トップクラスに強いんじゃないかと思われる鬼を厳選して紹介していこうと思います。

 

鬼の伝承は日本全国各地に存在しています。なかでも有名な鬼は酒呑童子でしょう。あまりにも強いので、鬼狩りで有名な源頼光でも正統法ではない方法で、討伐に成功した。頼光は他にも多くの鬼を討伐した伝説を残している。しかし、鬼狩りは何も源頼光だけではない。有名なの桃太郎や金太郎。あの坂上田村麻呂も鬼狩りの伝説を残している。彼らもまた最強クラスの鬼と戦っているのだ。今回は少々マイナーな鬼にも触れられたらと思う。

 

 

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酒呑童子

 

酒呑童子は日本最強の鬼候補として最も有名な鬼だ。越後の山寺で稚児として育ったが、法師と対立して皆殺しにしたそうだ。その後、最澄、空海と強力な僧侶と戦い敗北したことで、呪力を封じられた。それから200年近く経過したことで、酒呑童子は力を取り戻した。多くの鬼を従えて、大江山に住み着いた酒呑童子は京に度々足を運んでは、女を拐い、金品を奪った。明くる日に身分の高い娘を拐ったことで、天皇の怒りに触れる。天皇の命によって、動いたのは鬼退治のスペシャリストであった源頼光であった。頼光は四人の部下と共に酒呑童子を討ち取る。その方法とは、酒で酔わせて寝首を狩ると言うものだった。勝利のために方法は選ばない合理的な側面を持った英雄だったのだろう。それだけ酒呑童子が、強力な呪力を持った最強の鬼だったとも推測できる。

 

 

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温羅(うら・おんら)

 

 

 

桃太郎伝説のモデルとなった最強の鬼の一角。古墳時代。百済の王子である温羅は、4メートルを超える屈強な肉体を持ち空を飛ぶことができたようだ。そいつが鬼ノ城に住みついて、近隣の村を頻繁に襲っていた。当時の天皇である垂仁天皇は吉備氏の祖先となる吉備津彦(きびつひこ)に討伐を依頼した。吉備津彦は温羅を倒したことで、吉備を長らく支配することになる。しかし、吉備津彦は温羅の呪いに苦しむことになり、その首を温羅のお告げに従って封印した。

 

藤原千方の四鬼

 

太平記によると、藤原千万(ふじわらのちかた)が従えた四体の鬼はそれぞれ特異な能力を持つ鬼であった。金鬼はあらゆる武器を無効化する頑丈な肉体を持ち、風鬼は風を操って軍勢を吹き飛ばした。水鬼は洪水を起こすことでき、怨形鬼(おんぎょうぎ)は隠密に長けていて気配を消して奇襲を仕掛けた。藤原千方は朝廷に逆らう豪族であった。朝廷は反乱軍として藤原千方に軍を向けるが、四鬼があまりにも強かった。朝廷は手紙で「朝廷に逆らうことは全国に敵を作ることになる」と恫喝すると、四鬼はいとも簡単に主人を裏切った。

 

塵輪鬼

 

塵輪鬼(じんりんき・ちんりんき)は神功皇后が打倒した鬼の名前である。八つの頭に赤い肌、翼を持ち自由に空を飛べた。最大でも30メートルの巨大な体格に変身することができたとされる。新羅への遠征で天皇が流れ矢に当たって亡くなった。このことに泣き崩れた神功皇后であったが、自身が軍を率いて遠征に向かった。遠征は成功したが、成仏できない新羅の武将であった塵輪が鬼となって神功皇后の船を襲った。

 

両面宿儺

 

日本書紀に登場する異形の姿を持つ鬼。一つの体に顔が二つあって、四本の腕と足、四本の腕で弓矢を扱うこともできた。飛騨国の宿儺は天皇に従わないことで、政権への反逆者として討たれた。飛騨では英雄としても扱われてる。

 

丑御前

 

丑御前は鬼殺しの英雄として名が知られている源頼光の弟、もしくは妹として生まれた。その姿は異形で、牛のような姿をした鬼だった。父である源満仲は実子を恐れて、殺害することを命令した。しかし、母の計らいによって隠れて生きながらえることになる。成長した丑御前は自身が名家の人間であることを知って、横暴に育っていく。父の満仲は丑御前が生きていることを知ると、頼光に討伐を指示して、約七万の軍を動かした。丑御前は怒り狂い、兵を集めて応戦した。戦いの果てに追い詰められた丑御前は、巨大な鬼となって、敵軍を壊滅させて、消滅した。

 

土蜘蛛

 

腹から2000近くの死人の首が出てきたとされる蜘蛛のような姿をした鬼。伝承は数々あるが、最も有名なのが源頼光によって狩られた物語だ。ある日、頼光が体調を崩して寝込んでいると、侍女が気配を察知して頼光に進言した。頼光は刀を振るう。すると手応えがあった。朝となり、すっかり元気となった頼光は、家来に辺りを調べさせた。血痕が見つかり、跡を辿っていくと、洞窟に土蜘蛛がいた。頼光は家来と土蜘蛛を討伐した。その遺体からは2000近くの人の首があったと言う。

 

橋姫

 

 

京都の宇治川には橋姫の伝承がある。当初の橋姫は橋の下から好みの男性を持ち続ける水の精霊だと思われていた。しかし、水難事故が多発したことで、水の精霊は復讐を願う鬼となった。平安時代に恋人を奪われた貴族の女性が恨みを晴らしたくて、神託に従った。その内容通りに鬼に扮装して21日間も川に浸かった。そうすると本物の鬼となり、恋人を奪った女性、自身を裏切った恋人、その家族や友人を皆殺しにした。それから川に住み着いた橋姫は恐ろしい鬼女として伝承を残した。

 

鬼童丸

 

酒呑童子の子供で、父を討った源頼光への復讐を誓った。頼光が弟の頼信の家に泊まりに行った晩のこと。Wikiによるとなぜかトイレに鬼童丸を捕らえていたようだ。頼光は危ないので鎖で結ぶようにと、弟に注意した。鎖をいとも簡単に引きちぎった鬼童丸は寝床の頼光に宣誓布告をしたそうだ。と言っても実際は牛の皮を被っての不意打ちだった。頼光一行は牛の正体にすぐに気付いて、鬼童丸を刀で斬り伏せた。

 

大嶽丸

 

 

大嶽丸(おおたけまる)は坂上田村麻呂が倒した最強クラスの鬼である。空を自由に飛び、火の雨を降らして、雷も操ることができたとされる。討伐を依頼された坂上田村麻呂は3万の軍勢で向かうが、数年も足止めを食らった。鈴鹿御前の協力もあり、一騎討ちに持ち込む。大嶽丸は、剣や矛を何百も操って、飛ばしたり、何千にも分身した。田村麻呂は神通力で、千手観音や毘沙門天の力で剣や矛を撃ち落として、神通力で矢を何万に増やしたことで、大嶽丸を追い詰める。最後はソハヤノツルギで、その首を落とした。