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王の中の王。王越えを果たした偉大な主君一覧

 

王と帝の違い

『王』とは単一民族のトップで、『帝』とは複数の民族のトップを指すようです。なので今回紹介する『大王』と『大帝』はその中でも特に優れた功績を残した君主となります。各国の歴史を語る上で語らないわけにはいかないので覚えていても損はないかもしれません。

 

 

ヨーロッパの『大帝』

 

コンスタンティヌス1世

(270〜337)

ローマ帝国の皇帝。功績の大きさから『マクシムス』(大帝もしくは偉大)と評価された。軍人の出身であったコンスタンティヌスは皇帝となると、正帝を自称して領土外の皇帝達を蛮族と敵視した。20年にも及ぶ長い戦いで皇帝を討ち倒したコンスタンティヌスは帝国を一つに統一した。またローマ帝国としては初めてキリスト教を信仰した人物であることからも、影響力はかなり強いと思われる。

 

ユスティニアス1世

(482〜565)

後の『大帝』と称される東ローマ帝国の皇帝。農民の子供して生まれたユスティニアスだったが、叔父の養子になったことで高等教育を受ける事になる。皇帝となったユスティニアスは不眠不休で働いたと言われていて、20年にも及ぶ戦争の果てにイタリア、北アフリカ、スペイン、に及ぶローマの領土を取り戻した。

 

カール大帝

(742〜814)

カール大帝はフランク王国の国王であり、初代神聖ローマ皇帝。その功績の高さから『大帝』と呼ばれた。カールはフランク王国の領土をヨーロッパ全域に広げたことで、フランク王国の最盛期を築いた。古典ローマ、ゲルマン。カトリックを一つにまとめたことで、ヨーロッパの父とまで言われた。

 

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オットー1世

(912〜973)

現代のドイツを中心とした神聖ローマ帝国の初代皇帝。『大帝』と呼ばれている。936年に東フランク王国の国王に即位すると、有力諸侯を抑えるために司教を王権の支柱として集権化を計った。3次に及ぶイタリア遠征でローマ皇帝を戴冠した。

 

イヴァン3世

(1440〜1505)

モスクワ公国の大公で、ロシア国家の結合を進めた。イヴァンが即位した頃のモスクワ公国はロシアの小さな地方勢力に過ぎなかったが、侵略、婚姻、相続によって領土を拡大していった。タタールくびきをも終わらせて、領土を四倍にまで膨らませた。功績を評価されて、イヴァン『大帝』と呼ばれることになる。

 

マクシミリアン1世

(1459〜1519)

ハプスブルク家の基盤を作り上げた神聖ローマ皇帝で『大帝』と称される。また、体躯に恵まれていて、好戦的であり、芸術を保護していたことから、中世最後の騎士と謳われている。自らを選ばれしローマ皇帝と名乗っていた。自身の子供達を各地の王権諸侯と結婚させて、闘うのではなく婚姻によって領土を拡大していった。この婚姻政策はハプスブルク家の力をヨーロッパ全土に及ぼした。

 

ピョートル大帝

(1672〜1725)

初代ロシア皇帝。ロシアを近代化に導いた。若い頃に約250人の使節団をヨーロッパに送り込んで、ロシアの近代化を計った。自らも偽名を使って、勉強に励んだと言われている。大北方戦争で勝利したピョートル大帝は、ロシアを列強にまで押し上げた。

 

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ヨーロッパの『大王』

 

アレクサンドロス大王

(紀元前356〜3紀元前323)

古代ギリシャのマケドニアの大王。二十歳で帝国を継承すると、父の意思を継いで東方遠征に乗り出した。短い生涯でギリシャから北インドに跨る大帝国を築いた。ヘラクレスやアキレウスの子孫であるなど、数多くの伝説も残している。神話級の大王である。

 

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アッティラ

(406〜453)

フン族の王。ヨーロッパのキリスト教徒から神の鞭と恐れられた大王。フン族そのものは詳細がわからない(モンゴル系)が、ローマ帝国に対して侵攻を続けていき大帝国を建国した。フン族の強さにヨーロッパ人は恐怖を抱き戦うことを放棄したと言われている。

 

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テオドリック

(454〜526)

東ゴート王国を建国した大王。ゴート人の有力者の息子として生まれたが、東ローマ帝国のコンスタティンノープルの宮殿に人質として送り込まれた。そして実質的な支配者だった将軍のアスパルの元で教育を受けた。軍人として活躍したのちに配下から王として、推薦される。オドアケルを滅ぼして東ゴート王国を建国した。

 

ラミロ2世

(898〜951)

イベリア半島に存在したレオン王国の大王。イスラム教徒からはその残虐さから『悪魔王』とも呼ばれた。兄から王位を奪って即位をする。その兄に反乱を起こすとすぐに鎮圧させて、兄と協力者の目を潰した。イスラム教徒の領土に積極的に侵攻をしていき、植民地とした。

 

アルフレッド大王

(849〜899)

約100年も続いた北欧ヴァイキング(デーン人)による侵攻を食い止めて、イングランドを統一したウェセックス王国の伝説的な王。アングロ・サクソン時代における最高の王ともしばしば評価される。海上での戦いを得意といたことから英国海軍の父とも呼ばれている。

 

ボレスワフ1世

(966〜1025)

ポーランドの大王。武勇に優れていたことから「勇敢王」とも呼ばれていた。彼の治世前半では、神聖ローマ帝国の大帝オットーと同盟を結んで、良好な関係を構築する。甥に当たるイングランドのクヌート大王には自軍の諸侯と騎兵を送り込んで援助をした。強国と良好な関係を構築しながら戦争に勝利をしていき、ポーランドを公国から王国に昇格させた。

 

クヌート1世

(990〜1035)

イングランド、ノルウェー、デンマークを兼ねた王であり、北海帝国を建国した全イングランドの大王。父のスヴェンはイングランドへの侵攻を繰り返していた。その意思を引き継いだクヌートは、イングランド王となり兄が亡くなったことで、デンマーク王にも即位した。10年にも及ぶ戦いの果てに、ノルウェーの王も兼ねる事になり、北海帝国を築きあげた。

 

サンチョ3世

(990〜1035)

イベリア半島に実在したナバラ王国の第6代国王で、イベリア王を名乗ったことで『大王』と評された。バスク人の民族的英雄であり初代国王であるイニゴ・アリスタの末裔と言われている。婚姻外交によって、カスティーリャ、アラゴン、レオン、北イベリアなどの多くのキリスト教国を支配下にしていた。遺言によって子供達に領土を分配したので、サンチョの死後に王国は瓦解した。

 

アルフォンソ1世

(1109〜1185)

ポルトガル王国を建国したブルゴーニュ朝の初代ポルトガル国王。父の跡を継いでポルトゥーカレ伯を継承するが、母と対立して追放される。14歳で独立するが後に母とその愛人から地位を取り戻して、アルフォンソはポルトガルの独立、イスラム教徒からの国土の回復レコンキスタを目的として活動した。ついにはポルトガルの独立を認められて、国王となった。

 

ステファン・ウロシュ1世

(1223〜1277)

セルビア王国の国王で在位中に偉大な王と評価された。初代セルビア王国の国王のステファン・ネマニッチの末子として生まれる。内乱によって兄が退位してウロシュ即位する事になった。バルカン半島での影響力を高めていき、強国に近づいた。晩年は長子との仲違いによって末子をの即位を考えるようになるが、ハンガリーの援助を受けた長子との戦争に敗北して自身が退位する事になった。

 

カシミール3世

(1310〜1370)

ポーランド王国の大王。父の崩御によって即位したカシミールは外交によって敵対国と戦うことを望んだ。神聖ローマ帝国、ドイツ騎士団、ボヘミアと交渉して、和睦することで不要な戦争を回避した。その後は東方に侵攻してウクライナ辺りまで領土を拡大した。外交、内政でも大きく成功したことでカシミールは大王と呼ばれた。

 

ラヨシュ1世

(1326〜1382)

ハンガリーの大王。大貴族によって弱体化したハンガリー王国は建て直した先代の王の跡を継いで、即位した。対外政策が成功して、ポーランドの王も兼ねたことで『大王』と呼ばれる事になる。晩年は大貴族層に特権を与えたことで、ハンガリー王権は弱体する事になる。

 

ジョアン1世

(1357〜1433)

ポルトガル王国のアヴィス王朝の創始者であり、ポルトガルの全盛期を築いた『大王』。武勇に優れていて、青年期はアヴィス騎士団に所属していた。先代の王ペドロ1世の庶子であったが、正統後継者だあったベアトリスとの王位を巡って対立して、自身が即位した。政治と軍事で多大な成功を収めたことでポルトガルは最盛期を迎える事になる。

 

ルイ14世

(1638〜1715)

フランスの大王。太陽王とも呼ばれている。侵略戦争や植民地の拡大によって、フランスの国力を大幅に押し上げた。しかし、絶えず戦争を起こなったことで、金銭的に困窮する事になり、フランス革命に繋がる事になる。

 

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フリードリヒ大王

(1712〜1786)

プロイセンの大王。合理的な国家経営と優れた軍事的な才能を持って、プロイセンを強国とした。軍事的な才能は勿論だが、芸術的な関心、才能も豊で、自身もフルートの演奏をするなど、万能であった。

 

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アジア、中東の『大帝』

 

始皇帝

(紀元前259〜紀元前210)

中国初の天下統一者としての威厳を保つために、歴史上初の「皇帝」となった。軍事的な成功は勿論だが、合理的な政治手腕を持っていたので国を安定した統治を可能にした。その反面、暴君としての有名だった。

 

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太宗

(598〜649)

中国『唐』の皇帝。クーデターによって皇帝に即位して、天下を統一した。優秀な人材を登用していき、政治的な地盤を構築、優れた政治力を見せた。元は軍人でもあるので武力も高く、学問に精通していたことから中国史上名君の一人に数えられる。

 

チンギス・ハン

(1162〜1227)

モンゴル帝国の初代皇帝。当時の世界人口の半分以上を統治するに至る世界最大規模の帝国を築いた。遊牧民族であったチンギス・ハンは騎兵を上手く使った戦法を得意にしていた。

 

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スレイマン

(1494〜1566)

オスマン帝国の大帝。46年にも及ぶ長い治世の中で、13回も対外遠征を行い軍事的な成功を収め続けた。スレイマンの死は軍事的な影響を考えて、その死を隠蔽される事になり、スレイマンが生きているかのように演じられた。

 

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ティムール

(1336〜1405)

チャガタイ・ハン王国の建国者。中世アジア最大の軍事的な成功者でチンギス・ハン亡き後のモンゴル帝国の半分を征服した。

 

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アクバル

(1542〜1605)

ムガル帝国の大帝。アクバルは偉大を意味する。中央アジアからの流民であった祖父が打ち立てたムガル朝を帝国にまで押し上げた功績はまさに大帝にふさわしい。父親が流浪生活中に生まれたのでろくな教育を受けていなかったが、武人として育てられたようだ。

 

康熙帝

(1654〜1722)

中国の清の4代皇帝。西洋文化を取り得れたことで、太宗と並ぶ中国史上最大の皇帝に数えられる。一説では北京の質素な地域で育てられて、路上で同年代の子供達と遊んでいた。このことが事実なら人間関係の大切さを幼少期に身につけたと思われる。

 

アジア、中東、アフリカの『大王』

 

ハンムラビ

(紀元前1810〜紀元前1750)

バビロニア帝国の初代王。人類最古の法廷ハンムラビ法典。「目には目を歯には歯を」のような対等な身分なら公正に裁かれるように民度を高めた。ハンムラビ死後にバビロニア帝国は崩壊するが、ハンムラビ法典は400年近く尊重された。

 

ラムセス2世

(紀元前1303〜紀元前1213)

古代エジプトの王。王として威厳を誇示するために数多くの建造物を建築させた。外征によって領土を拡大させた事で、衰退していたエジプトを強国にした。人類史上初の平和条約をしたことがある。

 

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キュロス2世

(紀元前???〜紀元前529)

アケメネス朝の初代ペルシア国王。古代エジプトを除く全オリエント諸国を統一して大帝国を築いた大王。現代のイラン人もキュロスこそがイランの創始者と呼ばれている。不死隊と呼ばれる軍隊を率いていた。

 

ダレイオス1世

(紀元前550〜紀元前486)

ライバルを排除して反乱を鎮圧したのちに、エジプトからインダス川にまでのぼる広大な地域を領土にしたペルシアの王。

 

アショーカ王

(紀元前304〜紀元前232)

マウリヤ朝の第3代国王。インド亜大陸を征服した。仏教の伝説でアショーカは、99人の兄弟を殺し、500人の大臣を殺したとされている。これはあくまでも伝説であり、事実ではないらしい。

 

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マンサ・ムーサ

(1280〜1337)

中世の西アフリカに実在したマリ帝国の王。現在の価値で約4000億ドル、日本円にして約40兆円の総資産を持っていたとされて人類史上最も資産を持っていたとされる。メッカ巡礼では10トンを超える黄金をラクダに運ばせたと言われている。その派手な巡礼はヨーロッパにまで噂が流れた。

 

アッバース1世

(1571〜1629)

サファヴィ朝の大王。オスマン帝国と幾度も対決して、祖国に最盛期をもたらした。西欧諸国と積極的に同盟を結んだことが軍事的な成功を収めた要因の一つだ。しかし、アッバースの死後にオスマン帝国に巻き返されて、サファヴィ朝は衰退した。

 

カメハメハ大王

(1758〜1819)

ハワイ王国を建国した初代国王。ハワイ諸島の異なる部族、島をを統一し制覇した事でハワイ王国を建国させた。カメハメハは優れた外交術でイングランドやアメリカなどと友好な関係を築いた。

 

 

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