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【ロクセラーナ】奴隷から皇后になり帝国に多大な影響を与えた魔女

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ロクセラーナは奴隷であったが、スレイマン1世の寵愛を受けて正妻となった人物である。それまでのオスマン帝国の慣習を破り、一夫一婦の形をスレイマン1世に築かせた。障害は結構あったのですが、彼女の肖像画をご覧いただけるとわかるのですが、杖を持っていることをご確認いただけると思います。そう、ロクセラーナは魔女なんです(多分)。それだけ魔法のような特殊なことを成し遂げて後世に影響を与えた。

 

そんな感じでなるべく簡単にロクセラーナをご紹介していこうと思います。


誕生と奴隷生活

 

1504年にロクセラーナは現在のウクライナ西部で生まれた。祭司の子供として生まれたロクセラーナの本名は「アレクサンドラ・アナスタシア・リソフスカ」である。赤みの強い金髪が特徴的な少女だったそうだ。その特徴的な髪が原因で、運が良かったのか、はたまた運が悪かったのか。ロクセラーナは奴隷商人に捕らえられて、スレイマン1世に献上されることになった。

 

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ロクセラーナは最初からスレイマン1世に近い存在と言うわけではなかった。ハレム(日本で言う大奥的なヤツ)の最下層構成員となった。彼女は取り立てた美貌を持つ女性ではなかったが、自身の立場を悲観するような人物でもなかった。ハレムのルールなんて「知らない」みたいな活発な性格で、罰を与えられることがしばしばあったようだ。しかも、ロクセラーナは罰を受けても泣き叫ぶようなことはしない強い心を持っていた。さらには派手な装飾や奇抜な服装を好んでいたようで、現代で言う「不思議ちゃん」的な存在でハレムの女性達でもかなり特殊な女性だったと思われる。

 

狙っていたのかはわかりませんが、ロクセラーナはスレイマン1世の目に止まるようになります。北方の土地の出身であったロクセラーナに興味があったと言うこともあるそうですが、スレイマン1世はハレムに訪れるとロクセラーナと話し込むようになっていった。

 

そして皇后に

 

1521年にロクセラーナはスレイマン1世の夫人となり、男子を産んだ。これでロクセラーナのハレムでの順位は第三位にまで成り上がった。これを面白く思わない人物は当然いた。マヒデヴランはスレイマン1世の長男を産んだ第一夫人である。彼女はスレイマン1世の愛を独占したいと考えて、ロクセラーナに深い嫉妬を燃やした。

 

ある日、マヒデヴランはロクセラーナを呼び出して「売られた肉のくせに。お前が私に挑もうと言うのか」的なことを言い放って暴力を振るった。ロクセラーナも黙ってはいない。傷だらけの肌では会えませんと、スレイマン1世を拒否したのだ。スレイマン1世は事情を察知してマヒデヴランを問う。すると彼女は、「当然の報いである」と答えた。

 

この言い分にスレイマン1世は激怒してしまい、マヒデヴランを追放する決定をくだした。こうしてロクセラーナはスレイマン1世を独占することになり、1524年まで三人の子供を産んだ。実はこれオスマン帝国では許されることではありませんでした。オスマン帝国の女性は息子を二人以上産むことを許されていなかったのです。1530年にロクセラーナは法的に地位を与えられて、スレイマン1世と婚姻関係を結ぶことで正式に奴隷から皇后にまでなった。余念のないロクセラーナはハレムの美しい女性達を追放して、事実上の一夫一婦を成立させてしまいました。スレイマン1世とロクセラーナの改革は、魔法のよっておかしくなったのではと囁かれたそうです。

 

皇后になってから

 

スレイマン1世がロクセラーナは寵愛したのは、愛し合っていただけではないでしょう。ロクセラーナは政治などにも深く関わることができる賢明な女性であり、スレイマン1世の良き理解者だったからではないでしょうか?

ロクセラーナは独自のスパイ網を確立していたようで、国中の有益な情報を常に確保していた。スレイマン1世が遠征している時も、王宮や国の有益な情報を送り続けていたようだ。そのためにロクセラーナはスレイマン1世から絶大な信頼を得ていた。ヨーロッパなどに対する外交交渉でもロクセラーナを窓口を務めさせて、期待通りに平和条約を結んだ。

 

ただ、奴隷から皇后にまで成り上がったロクセラーナは強い野心を持ち続けた。自身の子供が王位を継げるように暗躍をはじめたのだ。スレイマン1世にとっての長子であるムスタファは、ライバルであったマヒデヴランの子供である。ムスタファは軍人とての名声が高く国民からの人気も高い人物であった。当初はロクセラーナとの長子が優先的な王位継承の立場であったが、早世したためにムスタファは第一候補になったのだ。それでロクセラーナがどうしたかと言うとムスタファは謀反を起こそうとしていると手紙を捏造した。これでムスタファは処刑されることになる。しかもスレイマン1世はムスタファの子や側近すらも処刑する徹底ぶりだった。ロクセラーナは暗躍していと噂が流れて国民人気が落ちたらしい。その後、1558年にロクセラーナは誰が帝国を継承するか見届けることなく亡くなることになる。

 

なかなか悲惨な感じになってきましたが、ロクセラーナの努力は報われたかと言うと複雑な感じになります。ムスタファが亡くなったことでロクセラーナの子供が継承の候補になるが、スレイマン1世に処刑されたり、戦争したりと結構活発にやり合った。最終的にはロクセラーナとスレイマン1世の子供であるセリムが王位を継承しますが、犠牲になったものは大きい。

 

最後に

 

日本での知名度はイマイチですが、ロクセラーナはヨーロッパでは有名な人物で芸術などでしばしば題材になるよう人物みたいです。なんだか後半はロクセラーナの悪いとことばかりになってきたので、名誉挽回?としてのロクセラーナのいいところを少しご紹介します。ロクセラーナは二つの学校と噴水、女性用の病院を建設させたのです。もしかしたら女性差別に戦った女性なのではないでしょうか?

 

以上ロクセラーナのご紹介でした。ここまでありがとうございました。