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【フィン・マックール】親指ぺろりで閃く。知勇兼備の金髪騎士

 

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フィン・マックールはケルト神話に登場する英雄で、フィオナ騎士団に最盛期をもたらした騎士団長として有名です。金髪で、美白、美しい容姿していたので、フィン(金髪)と呼ばれるようになったみたいな逸話を持つことからも、筋肉隆々な戦士タイプではなく、女性のような容姿を持った美青年だった推測される。しかも、親指をぺろりとするだけで数々の難問をクリアできる知識人だったとも。近年の漫画の主人公みたいな騎士です。

 

というわけ簡単にフィン・マックールを解説していこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


 

生涯

幼少期

 

フィアナ騎士団の団長クール・マックトレンモーと、神の孫であるマーナは結婚して懐妊する。その子はディムナと名付けられて、父と同様に優秀な騎士となることを期待されるはずだった。ところが、ディムナが産まれる直前にフィアナ騎士団のゴル・マック・モーンがクーデターを起こしたので、父クールは殺害されてしまう。ゴルが産まれてくるディムナを生かしてくれるとは到底思えない。無事にディムナ出産したマーナは、信頼できる二人の侍女に子供を預けた。

 

荒野で育つことになったディムナは侍女から狩りの技術を学んで、立派な狩人に成長することになる。ある日、家の近くで同い年くらいの子供達が、ハーリングと呼ばれるスポーツをやって遊んでいた。ディムナはこれに興味を持って参加すると、あっという間に上達して大活躍したのだ。村の子供達はこのことを大人達に話すが、誰もディムナの名前を知らなかったので、外見の特徴である「太陽のように明るい金髪」から「フィン」と呼んだ。

 

フィンの噂は広まっていき、父の敵であるゴルの元にまで届いた。ゴルは、「フィンがクールの子供」であると結びつけて、生死に関わらず捕まえろと指示を出す。いち早く察した侍女は、フィンに出生の秘密を明かす。育ての親から槍を貰ったフィンは優秀な戦士となって、フィオナ騎士団の正当な後継者となるための旅に出るのでした。

 

覚醒

 

親指をぺろり。騎士団長となるための冒険に出ますが、まずは実力を向上させる必要があります。それでとある川で出会ったケルトの神官フィネガスの弟子になった。七年くらい経った頃に、修行の一環として川で捕まえた鮭を調理するように言われます。脂がはねて火傷をするアクシデントもあったが、鮭の串焼きをフィネガスに差し出した。するとフィネガスは<違い>を感じて「鮭を食べたか」と聞いた。フィンがアクシデントを話すと、フィネガスはフィンに鮭を食べさせた。

 

実はこの鮭、食べたものにあらゆる知識を授ける「知識の鮭」だったのだ。飛び跳ねた鮭の脂で親指を火傷をしたフィンは、傷口をぺろりと舐めていた。これだけで、フィンの顔付きが聡明に一変していたのだ。

 

鮭を食べ終わると、フィンは親指をぺろりとするだけで難関な問題を解決する名案が思い付くようになり、両手で掬った水には怪我や病気を癒やす特殊な水になったと言う。

 

この頃には成人を迎える年齢になったので、フィンは帰還することになった。

 

フィオナ騎士団の団長となる

 

サラワン祭りが開催される頃にフィンは王宮に訪れて自身の出生を明かことで、王の近衛騎士して貰えるように申し出た。王は受け入れてくれたと言う。フィオナの騎士団の団長になることが目的なのに、王の近衛騎士になることを望んだのは、フィオナ騎士団に加入するには、父の敵であるゴルに忠誠を誓う必要があるからです。

 

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ここからフィンは一気に出世することになります。サラワン祭りが開催されると、「炎の息アイレン」が宮殿を毎年のように燃やしにやってくる。これが二十年も続いていた。それで王様は「炎の息アイレン」を倒したら褒美を取らせると言った。これを聞いたフィンはフィオナ騎士団長の座を頂けるなら倒してみせると言い、王も承諾した。

 

「炎の息アイレン」はハープの音で相手を眠らせる魔法が使えた。この魔法が強力だったので誰もアイレンを倒すことができなかったのだ。父に恩がある騎士から、フィンは魔法の槍を受け取っていた。この槍はかなり獰猛で、袋を被していないと血を吸うとか。フィンは矛先を額に当てて血を吸わせることで眠気を飛ばして、アイレンを倒した。こうして誰も倒すことができなかった怪物を倒したフィンは、フィオナ騎士団の団長になることができた。

 

父の敵でもあり、前団長ゴルとは手を結んだと言う。

 

騎士団長として

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フィンがフィオナ騎士団の団長になると騎士団は最盛期を迎えることになる。三千人を超える大規模な組織となっても、入団希望者は絶えなかった。しかし、フィンは入団するのに厳しい条件を儲けていたので、自ずと優秀な騎士が集まることになる。

 

フィンは常に公平であり、人を笑って許せる温厚な人格者であったので、多くの騎士に慕われた。有能な部下には父の敵であるゴル、相談役の一人フォーガス、勇敢なディルムッド・オディナ、息子アシーンなど、騎士団は最強だった。

 

妻とのエピソード

 

最初の妻は妖精のサーバだ。黒いドルイドによって鹿に姿を変えられたサーバは、砦近くに逃げ込んだことでフィンと出会う。フィンは本当の姿を取り戻したサーバと恋に落ちて、妖精と人間の寿命の違いを理解しながらも結婚することを決めた。少しでもサーバと共にいたいフィンは狩りも戦争に興味を示さなくなったので、誰もが「人が変わった」と噂した。

 

ある日、どうしても騎士団長として戦争に参加しなくてならなくなったフィンは、家を空けることになります。この間に、黒いドルイドによってサーバは再び鹿に姿を変えられてしまい、ドルイドに操られた。最初こそは抵抗していたがサーバは次第に自身の意思を失い、二度とフィンには会えないことを悟った。

 

フィンは七年間もサーバを探すが、見つけ出すことはできなかった。七年の間に求婚を断った姉妹によって、老人に変えられた。老化は元に戻して貰ったが、美しい金髪は銀色になってしまう。とある日、森で不思議な少年に出会う。少年は自身をフィンとサーバの子供であると言い、サーバの最後を聞いた。話を聞いたフィンはサーバに会えないことを悟り、息子にアシーンと名付けた。

 

その後、二人目の妻と結婚するが、長い年月によって妻に先立たれる。独り身になったフィンに息子アシーンは結婚を進めたと言う。それで王の娘グラーニアが候補に上がった。ところがグラーニアは年老いたフィンとの結婚を嫌がり、宴で出会ったフィオナ騎士団のディルムッド・オディナにゲッシュ(縛り)を破らせて駆け落ちを強制させたのだ。

 

裏切りに激怒したフィンは騎士団の総力を尽くしてディルムッドを殺害することを決めた。この追走劇で、配下の騎士、フィンの育ての親など、多くの命は奪われることになり、フィンはディルムッドと和睦することを決めた。

 

事実上、ディルムッドとグラーニアの結婚を認めることになる。しかし、フィンの中の憎悪がなくなったわけではない。ディルムッドとフィンの前にイノシシが現れた時に、ディルムッドは致命傷の傷を負った。(どんだけイノシシ強いんだよと、ツッコミたいところです)フィンには癒やしの力があったのですが、ディルムッドを治療することを拒んだ。ディルムッドの親友であり孫であるオスカの説得で治療をすることをやっと決めるが、あたふた悩んでい間にディルムッドは亡くなってしまう。このエピソードで、オスカとの関係にも亀裂が走る。

 

またグラーニアとの結婚の話を進めたことで、「ディルムッドではなく女を選んだ」と騎士達の間でフィンの評価は下がった。

 

騎士団の最後とフィンの死

 

ディルムッドの死後に王が亡くなりケアブリが王となった。このケアブリはフィオナ騎士団を嫌っていたので宣戦布告を宣言した。騎士団は王に従う派閥と、フィンに従う派閥に別れた。二つに別れた騎士団は戦争にまで発展してしまい王ケアブリと孫オスカは相打ちとなる。フィンはオスカの死を嘆く。

 

「フィンが瀕死になっても、私はフィンのためには涙は泣がさない」

 

ディルムッドの件で確執が生まれていたのでオスカは冷たく、どこか冗談混じりで言い放って亡くなった。

 

孫の死により若き日の勇姿が蘇ったフィンは敵と討ち倒していくが、有望な部下達は次々と戦死していく。ついには最後の一人となり、五本の槍に胸を疲れて壮絶な死を遂げることになった。

 

最後に

 

若い頃は優秀な騎士として大変優秀でみんなの憧れでしたが、歳を食う(女を知った?)とだんだん自身の欲望に誠実になっていった印象です。ですが騎士団最後の戦いでは、騎士道精神を思い出して最後の一人にまるまで勇敢に戦ったことは、さすがフィン・マックールです。

 

 

 

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