雑学、もしくは創作ネタの参考として読んでもらえると幸いです。今回は神話などに登場する有名な英雄や悪役が使う、魔法とか能力を厳選してご紹介したいと思います。
ジークフリートの不死性
「ニーベルンの歌」に登場するジークフリートは竜の血を浴びたことで不死となったが、完璧な不死ではなかった。兄嫁に当たるブリュンヒルトに恨みを買われたジークフリートは、彼女の策略によって竜の血を浴びることがなかった背中を槍で突かれて亡くなった。ジークフリートの不死には背中に弱点があった。
メドューサの石化
ギリシャ神話に登場する敵キャラのメドューサは元々は人間だった。ただの人間ではなく神が嫉妬するほどの美貌を持った美女だった。しかしメドューサの傲慢な態度にアテナが激怒して怪物にされた。怪物としての能力はかなり高く、眼があった者を無条件で硬直させる、とんでもない瞳力を持っていた。最後は神々から武器を借りまくったペルセウスによって退治される。死後も能力は健在でアテナの盾であるアイギスに取り付けられて、最強の盾になった。
マーリンの魔法
偉大な魔法使いといえばマーリンの名が必ず上がる。マーリンは数々の魔法が使えた。その一つが予言である、この魔法によってアーサーを国王にまで導いたとも言える。また、変身能力にも優れていて、アーサー誕生にも関わっている。偉大な魔法使いの弱点は女性。弟子に全ての知識を授けたことによる運命もわかっていたが、弟子である女性を愛してしまったがゆえに、自らを滅ぼした。
サムソンの怪力
イスラエルの英雄サムソンは、生まれたときから神の恩恵を受けていて怪力を持っていた。その怪力はギリシャ神話の英雄ヘラクレスと同様にライオンを素手で切り裂くほどだったと言う。ただはこれは身体能力が高いとか、本人よる魔法とは違う。制約があっての呪いのようなものだ。敵のスパイとして送り込まれた美女にサムソンは恋をしてしまい、うっかり力の秘密を話してしまった。それは髪を切らないことで、長髪を維持することで力を得ていたのだ。騙されたサムソンは寝ている間に髪を切られて力を失ったと言う。
猿飛佐助の忍術
真田十二勇士の一人猿飛佐助は、身軽な忍者だった。なかでも透明になる忍術で敵を錯乱させることを得意とした忍者だ。猿飛佐助は架空の人物だが、モデルになったとされる人物はもちろん存在した。なんでも猿回しの大道芸人だったようで、芸を見せると城に潜入してスパイ的な活動をしていた模様です。
公孫勝の五雷天こうの法
「水滸伝」に登場する公孫勝は最強クラスの魔法使いであったらしい。天候を操る術を得意としたとされる公孫勝は、強風を巻き起こして、敵を撹乱した。さらに彼は黒雲から金色の鎧を着た無数の兵士を召喚したという。さらに、数体の竜を召喚することもできた。あれやfateのイスカンダル的な能力ですな。
孫悟空の秘術
「西遊記」に登場する孫悟空。猿っぽい国民的な漫画はだいたい西遊記を参考にしている。その孫悟空は左脇下の毛を抜いて、ふうと吹き掛ける。すると孫悟空の分身に変身した。しかし、雑と言うか完璧なコピーではないので、大きさがバラバラで力もサイズによって違った。小さい分身は敵にしがみつくので精一杯だったそうです。
イルナンの怪物化
イルナンはケルト神話に登場する魔女で、フィアナ騎士団に何度も挑戦した魔女で知られる。フィオナ騎士団はフィン・マックールを団長とした騎士による集団だ。イルナンは魔法の綱で騎士団を捕らえようとするが、失敗。そこで自らを怪物の姿に変えて、団長であるフィン・マックールと一騎討ちに持ち込んだ。しかし、結果は圧倒的な差でフィンの勝利となった。ただ騎士にとって魔女と戦うことは不名誉なこと。フィンはイルナンのトドメを部下にやらせたそうだ。
ソロモンの悪魔の使役
実在した古代イスラエルの王ソロモンには魔王としての顔があったと言う。絶大な魔力を持っていたとされ、ベルゼブブやべリアル、アスモデウス。合計五十二万以上の悪魔を使役していた。しかも全員求めて小さな瓶に摘めて。なんでも、大天使ミカエルから貰った指輪の力のおかげだったとか。
オーディンの十八の魔術
北欧神話の最高神オーディンには十八の魔術が使えたと言う。だいたいは条件付きで使いどころが限られている魔術が多くなかでも強いのは、戦士が殺されなくなる魔術、敵の剣を無効化する魔術、呪いを受けたら倍以上にして返すとか、あと限定的だが、賢い娘の心を思いのままに操る、木に吊るされて死んだ者を蘇らせる。たぶん、大抵のことは可能だった。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は厳選して紹介させてもらいましたが、だいたいは条件付きで限定的な強さを持っている能力が殆んどでした。現代の漫画でも完全無欠の能力では物語がつまらなくなるので、だいたいは弱点があるみたいですし(僕は漫画を殆んど読まないのでわかりませんが)昔もその辺の感覚は変わらないように思いました。