チキンのネタ倉庫

歴史、事件、雑学、エンタメを適当に紹介するブログ

『イギリスの英雄』エリザベス一世だけじゃない!イギリスを代表する女性戦士6選

イングランドを代表する女性の偉人と言えばエリザベス1世を思い浮かぶ人も多いと思います。おそらく学校で必ず触れる人物だと思う。エリザベス1世の時代にイギリスは、黄金時代を迎えて、世界の実権を握り始めるからです。エリザベス1世がすごいのは知ってるけど、他の偉人、他の女性偉人だと誰になるんだろう。

 

www.chickennoneta.com

 

という訳で、今回はエリザベス1世ではなく、イギリスを代表する女傑を紹介します。女傑なので、戦場で戦ったことがある人物が多めです。日本で言う巴御前とか。

 

 

www.chickennoneta.com

 

 

 

ブーティカ

f:id:adachi3939:20191123214051j:plain



(不明〜60)

ブリタニアの東を治めていたブーディカでしたが、夫の死によってローマの侵略が始まった。ローマからの必要以上の介入に、怒りがおさまらなくなったブーディカはついに、ローマに対する反乱を起こした。反乱が起こることを想定していなかったローマ軍は、ブーディカが率いる反乱軍に敗北する。勢いをつけたブーディカだったが、本気となったローマ軍には勝てなかった。捕虜となったブーディカは自害を選んだ。

 

 

www.chickennoneta.com

 

エセルフリード

 f:id:adachi3939:20220403184430p:plain

(約870〜約918)

アングロ・サクソン時代のイングランドを代表するアルフレッド大王の娘であり、マーシア王国の君主を務めた。マーシアの領主であったエゼルレッドと結婚するが、911年に夫が亡くなる。「マーシア貴婦人」と呼ばれることになり、夫に代わって領主となる。エセルフリードは弟のエドワード長兄王と協力して、ヴァイキングとの戦いに備えた。有能な軍事指導者としての才能を遺憾無く発揮した、エセルフリードではあったが、918年に亡くなる。父の代から始まったヴァイキングとの戦いは、エセルフリード、そして弟であるエドワード長兄王が引継ぎイングランド王国の礎を築いた。

 

マティルダ・オブ・イングランド

 

f:id:adachi3939:20210926124525j:plain

(1102〜1167)

ヘンリー1世の娘で、王位を狙ってクーデターを起こした。父の死後に従兄弟のスティーブンが即位したが、マティルダが不服を不服を唱えた。スティーブンに国をまとめる力がないと悟ると、マティルダは挙兵した。この戦争によって、イングランドは疲弊することになり、「無政府時代」に突入した。スティーブンを捕虜にしたマティルダは、ロンドンに入り、女性君主を名乗るが上手くはいかなかった。

 

www.chickennoneta.com

 

 

マティルダ・オブ・ブーローニュ

 f:id:adachi3939:20220403184638j:plain

(1103〜1152)

スティーブンの妃であり、マティルダ・オブ・イングランドと戦った女傑。叔父に十字軍の英雄であるゴドフロワ・ド・ブイヨンがいる。その血族の出身だからか、騎士顔負けの英断を下す、美しい女性であったようだ。夫であるスティーブンは気弱な性格で、とても為政者としての威厳はない人物とされていた。マティルダ・オブ・イングランドの挙兵により、スティーブンは捕虜となり、イングランドの王位を剥奪されるのも時間の問題であった。そこに登場した英雄こそが、マティルダ・オブ・ブーローニュだ。彼女は自ら軍を率いて、戦うと敵軍の有力な人物を捕虜として、夫と交換することに成功した。内戦を見届けることなく亡くなる。

 

フィリッパ・オブ・エノー

 f:id:adachi3939:20220403184753g:plain

(1314〜1369)

百年戦争を起こしたエドワード三世の妃で、エドワード3世と共に戦争を巡っていた。夫であるエドワード3世とは初対面で互いに惹かれあったと言う。フィリッパは、エドワード二世に対するクーデターの軍資金を援助することで、夫のエドワード3世の即位に貢献した。エドワード3世が百年戦争を開戦してフランスに渡ると、フィリッパは王が不在のイングランドの摂政を務めた。王が留守の間に、スコットランドのディヴィッド二世が侵攻してきた。フィリッパは全軍を自ら激励して、スコットランド軍を返り討ちにして、イングランドは勝利する。その後フィリッパはフランスに渡って、エドワード三世と共に百年戦争に参加した。

 

www.chickennoneta.com

 

マーガレット・オブ・アンジュー

f:id:adachi3939:20200724124204j:plain

(1429〜1482)

 

百年戦争が終結した後、イングランドは薔薇戦争と呼ばれる内戦に突入する。ヘンリー6世と結婚したマーガレット・オブ・アンジューではあったが、ヘンリー六世は度重なる精神的なストレスで公務を執行することは困難となる。そのことで薔薇戦争が勃発した。マーガレットは夫との代わって戦ったことで、「王はヘンリーではなく、マーガレットだ」と言われた。懸命に戦ったがマーガレットは敗北してしまい、ヘンリー6世は殺されて、息子のエドワードも殺された。マーガレットは全財産の没収を条件にフランス王に助けれて、53歳で亡くなった。

 

www.chickennoneta.com