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【クレオパトラ】英雄カエサルを魅了した美女の正体は○ッ○

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クレオパトラ7世は、古代エジプトの最後のファラオとして君臨したことで知られています。まあ、そんなことよりも「絶世の美女」としてのほうが、一般的に認知が高いのではないでしょうか? 具体的にどれくらい美しかったかと言うと「歴史に影響を及ぼす」くらい。「クレオパトラの鼻があと3センチ低かったら歴史は大きく変わっていただろう」という言葉をフランスの哲学者が残しているくらいなので、影響力の高さは計り知れないでしょう。

 

つーわけで今回はクレオパトラをご紹介していこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

生涯

 

誕生と一族の呪い

 

クレオパトラは前69年にプトレマイオス朝の娘として誕生しました。このプトレマイオス朝は生粋のエジプト人ではなかったとされる。初代プトレマイオスは元々アレクサンドロス大王の部下だった人物で、彼の死後に起こった内乱の果てにエジプトで建国するに至った。至るまでは良かったが、エジプトで王は神と同一であるとされるので、人間の血を入れることは許されなかった。

 

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 そのために近親婚が繰り返されていたとされる。エジプト人の血が全く入っていないとは言い切れないが、クレオパトラはオリエント系の美女ではなく、ギリシア系の美女であったとされる。

 

話を戻すと、クレオパトラの父であるプトレマイオス12世は遊び好きであんまりファラオとしての評価は高くはありませんでした。そのためかクレオパトラの姉に当たる人物に反乱を起こされてローマに亡命することになります。結局はローマの支援を得たプトレマイオスによって反乱は鎮圧されて、姉は処刑されることになりました。このときクレオパトラは14歳。血肉の争いを経験して悲劇的に感じますが、クレオパトラもまた似たような運命を辿ることになります。

 

弟との結婚

 

前51年に父プトレマイオスが亡くなり、クレオパトラは18歳で即位することになります。ただ、単独で即位したのではなく、父の遺言で弟のプトレマイオス13世と結婚して共同統治をする形でした。これはファラオの長女と結婚した夫が即位することになっていたので、同じ血統を即位されると考えたら兄弟婚しかなかったからです。

 

だが、クレオパトラとプトレマイオスは共同統治する上での価値観が違った。

 

クレオパトラは、エジプトが年々弱体化していくのでローマと同盟することを考えました。しかし、弟は側近の言いなりで、ローマとの同盟に反対して独立を考えていたようです。考えが食い違うなかでローマではカエサルとポンペイウスが内乱を繰り広げることになった。同盟を考えていたクレオパトラはポンペイウス側に兵と食料を提供して、かつポンペイウスの息子の愛人になったのだ。これに激怒した弟プトレマイオスは、クーデターを起こしてクレオパトラを追放してしまいました。頼みの綱だったポンペイウスもカエサルに敗北して暗殺されてしまう。行き場を失ったクレオパトラが頼ったのは、内戦の覇者でありローマの英雄カエサルでした。

 

カエサルとの出会い

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ポンペイウスとの決着をつけるためにエジプトに馳せ参じたカエサルでしたが、ポンペイウスは暗殺され、エジプトも内乱状態でした。カエサルはエジプトに貸しをつくろうと、両者に和解を持ち込んだ。クレオパトラはこのカエサルの行為をチャンスとみてとある行動を取る。ある行動ってのは贈り物を届けただけなのだが、送った物は自分自身。自身を絨毯に包んでカエサルに届けさせたのだ。

 

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そうしてカエサルを魅了したクレオパトラは、彼の愛人になった。このときクレオパトラは21歳、カエサルは52歳だったようです。カエサルの提案によって弟プトレマイオスは和解を承諾しますが、たった15日で終わった。弟的にはビッチの姉にかなり怒っていたと思われる。しかも相手はジジイだし。それで妹も加えてプトレマイオスはカエサルに戦争を仕掛けたのだった。このナイル川の戦いはカエサルの圧勝に終わり、プトレマイオスは溺死、妹はローマで幽閉生活となる。必然的にクレオパトラがファラオの座に返り咲くのだった。

 

返り咲いたと言っても、もう一人の弟と再婚しての共同統治の形であり、実質的には支配者はカエサルでした。クレオパトラとカエサルはしばらくエジプトでゆっくり過ごしたそうです。その間にクレオパトラはカエサルの息子カエサリオンを産んだ。

 

その一年後の前46年にカエサルは終身独裁官、つまり皇帝に君臨しました。しかし、変化を恐れた議員によってカエサルは前44年に暗殺されてしまいます。

 

女王の最期

 

エジプトに帰還することになったクレオパトラはカエサルの遺言に驚くことになります。後継者に選んだのは実の息子であるカエサリオンではなく、このとき無名であったオクタヴィアスと言う若者だったのだ。それもあってかクレオパトラはカエサルを暗殺したグループに支援したが、このグループはオクタヴィアスとカエサルの部下だったアントニウスに敗北するのだった。支援していたことでアントニウスの元に出頭されることになるのですが、またしてもクレオパトラは魅了してみせたのです。クレオパトラの美しさに魅了されたアントニウスは骨抜きにされて、自身の領土の一部を与えて、離婚までしたそうです。

 

クレオパトラを優遇したことで、ローマ市民に嫌われたアントニウスは東方遠征での凱旋式をエジプトで行うことになる。本来なら英雄扱いなのが、他国で凱旋式を行うのはそうとう嫌われていたと思われる。

 

どのみちエジプトでやっている時点で、ローマからの反感は結構なものとなり、領土の拡大を狙っていたオクタヴィアスが宣戦布告をすることで、ローマ対エジプトの構図で戦争が起こった。

 

この戦争はアクティウムの海戦と呼ばれる。結果から言うとオクタヴィアスが率いるローマ軍の勝利であった。クレオパトラは劣勢になると戦場から離脱したのが、これを追ってアントニウスも離脱したことが決定的な敗因となったそうだ。アントニウスは女を追ったとバカにされることになり、続くオクタヴィアスとの戦いでは、寝返りにあって敗北した。さらにクレオパトラが自身を裏切ったと思い込んだところで、クレオパトラが死去(誤報)を聞き自殺を図ったそうだ。これを聞いたクレオパトラはアントニウスに出会い、彼は息を引き取った。

 

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その後、オクタヴィアスの捕虜となったクレオパトラは自殺を計画した。オクタヴィアスも警戒していたようだが、贈り物に忍ばせていたコブラに自身を噛ませて自殺に成功する。オクタヴィアスは彼女の遺言に従いアントニウスと共に葬られたそうだ。クレオパトラとアントニウスの間に産まれた子供は、アントニウスの前妻でありオクタヴィアスの姉が引き取ったとか。ここまで聞くとオクタヴィアス良いやつやんと思いますが、カエサルとの子供であるカエサリオンは殺害したみたいだ。

 

おわりに

 

クレオパトラは数々の男を魅了して歴史に残る事件に介入しました。そんなクレオパトラですが、実は対して美しくなかったとか。オリエント系の女性ではなく、ギリシア系の血が強いのでローマ人に好かれる容姿だった可能性はありますが、カエサルもアントニウスも彼女の美貌を褒めるような記述が残っていないようです。だったらどうして男を魅了できたかと言うと、巧みな話術と声だったとか。クレオパトラは外国語が堪能でとても知的な女性であり、楽器のような美しい声の持ち主だったと言われている。カエサルもアントニウスも彼女の知的な面に惹かれたようだ。

 

 

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