今回はトランプのモデルにもなっている英雄を簡単に解説していきたいと思います。以前紹介した九偉人にも関わる英雄(偉人)が多いのでこちらもチェックしてみてください。
トランプについて簡単解説
説明する必要はないでしょうが、トランプは四色13枚のカード、合計で52+ジョーカーで構成されるカードゲームです。起源については不明で、古代エジプト、中国、インド、かなり大昔から起源になったと思われるカードが存在していて、しかも世界中に似たようなカードゲームがあるようで、よくわかってはいません。
トランプのマークについて
♠️「スペード」(剣) 貴族や軍人を表す。
♥️「ハート」(聖杯) 聖職者や僧侶を表す。
♦️「ダイヤ」(紙幣) 商人を表す。
♣️「クラブ」(棍棒) 農民や労働者を表す。
イタリアの階級社会を表しているようです。
このパターンもあります。絵柄の顔の向きが、マークへの関心を示しています。
♠️「スペード」(死)
♥️「ハート」(愛)
♦️「ダイヤ」(金)
♣️「クラブ」(知識)
まずはジャックですが、若いジャックは愛に最も興味があり、その次にお金、死に対してはまるで興味がありません。
クイーンは死以外にはそれなりに興味がある。
最後のキングも死以外にはそれなりに興味があることがわかります。なかでも金がめっちゃ好きなのは一目瞭然。ただ、ジャックと違い知識の大切さにも気づいているようです。
キング
クラブのキング アレキサンダー大王
イスカンダルでも知られるマケドニアの王。カエサルやナポレオンも憧れた大英雄で、即位して僅か10年ほどで、約4500キロに及ぶ遠征と征服を成し遂げた。またヘレニズム文化によって東と西の文化を融合させたことでも有名です。「もっとも強い奴が帝国を継承しろ」と遺言を残したので、帝国は空中分解してしまい崩壊しました。
ダイヤのキング ユリウス・カエサル
古代ローマの政治家、軍人でもある。軍人としても優秀だったようで、ガリア(ヨーロッパ)を七年の歳月をかけて征服した勢いのままに、ローマでクーデターを起こして自らが独裁者になった。元々民衆に有利な政策を積極的に行っていた人物ですので民衆からの人気は絶大でしたが、反面、国のトップである元老院達には不利な政策だったので、ローマの変化を恐れた反対派の元老院に暗殺された。暗殺に関わった人達は二年もしないうちに民衆に殺された。
スペードのキング ダビデ王
ユダヤ人にとってダビデこそが理想の王様と言われるくらいのユダヤの英雄。羊使いからイスラエルの王にまで成り上がった人物で、先代の王様に妬まれて命を狙われるような苦労人でもありました。即位してからは善政だったので大変人気のある王様でしたが、晩年は人妻を寝とったり、息子に離反されたりと問題のある王様でした。
ハートのキング カール大帝
「ヨーロッパの父」と呼ばれるフランク王国の国王。シャルル・マーニュとも呼ばれる。イタリア南部を除く西ヨーロッパの政治的統一を成し遂げた人物で、カール大帝の活躍で民族大移動によって混乱したヨーロッパが安定した。
クイーン
クラブのクイーン マリー・ダンジュー
フランス王シャルル七世の王妃。夫のシャルル七世はジャンヌダルクなどを従えて、百年戦争に終止符を打った勝利王。シャルル七世とのあいだに12人の子供を生むが、シャルル七世は愛人であるアニュス・ソレルを心底愛していたと言う。マリー・ダンジューは夫のシャルル七世には愛されませんでしたが、死後は夫と共にサンド二大聖堂に埋葬されました。
ダイヤのクイーン ラケル
イスラエル民族の祖先ヤコブの妻。ヤコブはラケルとの結婚をラケルの父親に許してもらえなかったので、結婚を許してもらうのに14年間も費やした。ラケルは夫のヤコブの子供を生むことができなかったことに焦りを感じて、女奴隷にヤコブの子供を生ませて、その子を我が子とした。
スペードのクイーン アテナ
ギリシア神話の女神。ゼウスの子どもで、オリュンポス十二神の一人。トランプのクイーンで唯一武器を持っている。最初の配偶者であるメティスとの子供がゼウスの実権を奪う。そんな予言を受けたゼウスは妊娠したメティスを丸のみにした。ところが胎児であったアテナは成長していき、成人した姿でゼウスの頭を割って生まれた。予言の条件から逸脱して生まれたので、ゼウスの実権は揺るがないものになった。
ハートのクイーン ユディト
ユディトは旧約聖書外伝に登場するユダヤ人の女性である。美しく魅力的な女性だったユディトは、自分が住む町のために、侵攻してくる敵軍に道案内人として潜入しました。四日間も潜入したユディトは、泥酔した敵軍の大将の寝首を刈った。ユデットは105歳で亡くなるまで、一人暮らしだったと言う。
ジャック
クラブのジャック ランスロット
湖の騎士と呼ばれていた円卓の騎士。円卓の騎士の中でも圧倒的な強さをもっていて、アーサー王からの信頼も厚い人物でした。アーサー王の妃であるグネヴィアと不倫関係にあり、これがきっかけで国は内乱に突入してしまい、最後にはアーサー王が死に、国も崩壊してしまいました。ランスロットは出家して表舞台から消えることを望み、グネヴィアの死を知ると食を絶ち餓死することを選びました。
ダイヤのジャック へクトール
ギリシャ神話の英雄。トロイア戦争では、王子でありながら武勇にも優れトロイアの総大将を務めた。トロイア軍の倍以上の戦力で侵攻するアカイア軍に対して、へクトールは籠城戦に持ち込むことで圧倒的な戦力差を埋めることに成功する。一時はアカイア軍を敗走寸前まで追い込むが、不死にして俊足を誇る最強の英雄アキレウスの参戦で形勢が傾く。へクトールは、アキレウスとの一騎討ちに敗れ、無惨な死を遂げた。へクトールの死後、トロイアの快進撃は終わりを告げ、大敗する。
スペードのジャック オジェ・ル・ダノワ
デンマークの元王子で、アヴァロンにて騎士王アーサーに出会った人物。妖精の女王モルガナの祝福によって武勇と美貌に秀でた騎士に成長した。元は母国がフランク王国に敗れたことで人質として差し出された人物でしたが、のちにシャルルの信頼を得て、十二勇士の一人にまで数えられます。ある日、船が難破して偶然にも聖地アヴァロンにたどり着きました。そこでモルガンと恋人になりイチャイチャしていましたが、宮廷が気になりフランスに帰ります。しかし、フランスは、百年も時間が過ぎていました。その間にシャルルの血筋は滅びていて、フランスはサラセン人との戦に苦戦していました。オジエの助力で戦に勝利したフランス。王に宮殿に残るように言われ、オジエはそのつもりでしたが、嫉妬したモルガンにアヴァロンに連れ戻されました。その後はアーサーたちと過ごしたと言う伝承があります
ハートのジャック ラ・イル
フランスの軍人で、ジャンヌ・ダルクの戦友として知られる。事故で片足を引きずる生活を余儀なくされたが、傭兵生活になんの妨げにもならなかった。ジャンヌ・ダルクに出会うと戦友の一人になったと言う。ジャンヌが火刑で処刑されたとき、ラ・イルも同様に捕虜になっていたが、シャルル七世が身代金の一部を支払ったお陰で解放された。その後も武将の一人として活躍しましたが、戦場で負傷してしまい亡くなりました。
まとめ
身近にあるトランプにこれだけ意味があることに驚きました。
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