今回はシャルルマーニュ伝説について書いていこうと思います。とは言えとてもかなり長い物語かつ、主要人物が固定ではないので、簡単な概要?まとめのような記事を書いていきたいと思っています。
シャルルマーニュ伝説とは?
8世紀から9世紀ごろのヨーロッパを舞台にした物語で、史実上の人物であるカール大帝を元ネタにした国王【シャルルマーニュ】とその有能?な部下【シャルルマーニュ十二勇士】が繰り広げるバトルロマンスファンタジー。
【シャルルマーニュ】はカール大帝をフランス語にしたもので、【シャルル】はカール大帝を意味して、【マーニュ】には偉大と言う意味があります。直訳すると、カール大帝のめっちゃ凄い物語と言う意味になりますが、物語の殆んどが、常識を逸脱した部下に悩まされる物語でギャグ要素も強い。怪物と戦ったり、恋愛要素があったりと、中国と戦ったりと史実にほど遠い。もはや、中世に創作されたライトノベルでしょう。普通の古典文学よりは、現代人でも親しみやすい作品になっています。
アーサー王物語との接点もあり、円卓の騎士はシャルルマーニュ十二勇士の影響を受けたと言われてします。中世のヨーロッパでは、イギリスのアーサー王物語、フランスのシャルルマーニュ物語、ローマのアレサンドロス三世(イスカンダル)と並んで騎士道文学ものとして人気を博していました。
主要人物
シャルルマーニュ
モデルは実在するフランク王国の王カール大帝。九偉人にも数えられるヨーロッパ全域を統治した皇帝で、190センチを越す金髪の大男だったとされます。シャルルマーニュ物語では、常識のない部下に振り回され、能力のない息子に判断を鈍らされて政治的な失策をしたり、挙げ句は部下の裏切りにあったりと、そこまでかっこよくは描かれていません。
こちらでもシャルルマーニュ(カール大帝)を紹介しています。
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シャルルマーニュ十二勇士
物語によってメンバーの違いは多いし、メンバーそれぞれにしっかりとしたエピソードがあるわけではありません。よって暫定的な面子、人気のあるメンバーを紹介します。
ローラン
別名オルランド。シャルルの甥で聖剣デュランダルを持つ勇猛な騎士。十二勇士のなかでも最強の騎士。幼い頃に父親が国を追放され貧乏な暮らしが長かったせいか、愛国心はない。その分、愛した女性への気持ちは強いようで、敵国に国が攻められて大変だと言うのに、意中のアンジェリカを探す旅に出る。アンジェリカが結婚したと知ると鎧と聖剣デュランダル、服までを放り投げて全裸でフランスをさ迷い、千回も命の危機に直面した激情家(変態である)かつプライドが高い。そのせいでロンスヴォーの戦いで、シャルルマーニュ十二勇士が壊滅することにもなった。
アストルフォ
イングランド王の長男。魔法の槍、魔法の本、魔法の角笛、グリフィンを操る魔法剣士。容姿に大変優れていたとされ、男にも女にも好かれるほどだったもよう。物語を通してボケ担当のようで明るい性格である。戦闘は得意ではない。魔法アイテムのだいたいが偶然入手したり、貰い物。ローランがフラれて発狂した時は、理性を取り戻すアイテム「思慮分別」を月まで取りに行った。月には地上で失われたものが全てあると言う。そのなかにはアストルフォの思慮分別もあった。ローランとついでに自身の理性を取り戻すが、アストルフォの理性は再び蒸発した。(月に帰った)
オリヴィエ
ローランとは竹馬の友。シャルルマーニュ十二勇士で唯一の常識人。知将と呼ばれ、ローランとは別種の騎士だった。ロンスヴォー戦いでは十二勇士が率いる精鋭部隊は殿を勤めることになった。しかし敵の数が想定以上。オリヴィエはローランに援軍の要請を求めるが、ローランは虚栄心でこれを拒否してしまう。全滅寸前でローランは援軍を呼ぶ気になるが、オリヴィエは「遅い」と罵倒した。
リナルド
シャルルの甥で、ローランと並ぶ十二勇士の双璧。かなりのマイペースで、シャルルの機嫌を損ねて追放されたこともある。シャルルマーニュ十二勇士の中では、個性が弱く常識人に見える。隠居後には聖職者になり神に仕えた。
マラジジ
リナルドの従弟の宮廷魔法使い。結構歳がいった人物。リナルドが登場する物語では必ず登場する。リナルドとは親族の関係なので、かわいく思っていると思われる。
フロリマール
ローランの友人で善良な騎士だったそうです。恋人のフロリドリとは作中でもっとも仲がいい印象です。バカップル?しかし、恋人を賭けてアストルフォと一騎討ちをすれば敗北して自殺未遂、別の人物と決闘をしても恋人の前で敗北して捕虜になったり、フロリドリと結婚するが戦場で討ち死にしたりと、散々な描写が目立ちます。
オジエ・ル・ダノワ
デンマークの元王子で、アヴァロンにて騎士王アーサーに出会った人物。妖精の女王モルガナの祝福によって武勇と美貌に秀でた騎士に成長した。元は母国がフランク王国に敗れたことで人質として差し出された人物でしたが、のちにシャルルの信頼を得て、十二勇士の一人にまで数えられます。ある日、船が難破して偶然にも聖地アヴァロンにたどり着きました。そこでモルガンと恋人になりイチャイチャしていましたが、宮廷が気になりフランスに帰りますが、百年も時間が過ぎていました。その間にシャルルの血筋は滅びていて、フランスはサラセン人との戦に苦戦していました。オジエの助力で戦に勝利したフランス。王に宮殿に残るように言われ、オジエはそのつもりでしたが、嫉妬したモルガンにアヴァロンに連れ戻されました。その後はアーサーたちと過ごしたと言う伝承があります。
ガノ
十二勇士の裏切り者。他の十二勇士からはよく思われていなかったが、シャルルだけは信頼をしていた。その裏では悪事を働いていようで、宮殿内での立場が危うくなる。そこで敵国と内通して貢ぎ物を受け取りにいくローラン部隊を襲撃させました。それがロンスヴォーの戦いです。この戦いで、ローラン、アストルフォと、有力な十二勇士は討ち死にしました。最後までガノを信じていたシャルルでしたが、ガノを処刑しました。
ブラダマンテ
FGOの影響で十二勇士に数えられますが、そうではないことが多い女騎士。リナルドの妹で、武勇に優れた美人だったとされます。戦場で出会った戦士ロジェロと恋仲になる。しかし、宗教関係やロジェロ自身囚われ癖?みたなものがあり、ブラダマンテは彼を助けるために何度も立ち向かいます。男運がない苦労人です。
敵国
アンジェリカ
アンジェリカと言いますが、中国人です。魔法使いでフランク王国の国王シャルルマーニュを失脚させようとフランク王国にやってきます。よほどの美人だったのようでローランやリナルドを誘惑して十二勇士を混乱に貶めました。ローランが発狂したのは、アンジェリカにフラレたのが理由です。
こちらではアンジェリカの指輪について紹介しています。
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ロジェロ
ヘクトールの子孫でイスラム戦士。戦場で出会ったブラダマンテと恋に落ちる。ブランマンテと結婚するためにキリスト教に改宗することを決意します。その頃ギリシャ帝国の皇太子レオがブラダマンテを妻に迎える意向を示したことでロジェロは、ギリシャ帝国に侵攻しました。
最後にはギリシャの皇太子レオが、ロジェロとブラダマンテの結婚を祝福した。
まとめ
わりと読みやすい内容だと思うので詳細が気になるかたは、シャルルマーニュ伝説を読んでみてください。