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【ウィリアム一世】もう一人の征服王。強い信念を持った王について

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今回ご紹介させていたただくのは、征服王ウィリアム一世です。征服王と言えばイスカンダルを思い描く人がすっかり多いかと思いますが、おそらく征服王とは本来ウィリアム一世を指すのではないでしょうか?


ウィリアム一世は僅か1万2000人あまりの兵力で、150万もの人口を抱えるイングランドを征服した王で、イギリス王室の開祖であります。つまりめっちゃ強い英雄の一人なんですが、逆境が多い人物でもありました。


と言うわけで簡単にウィリアム一世を紹介していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

 

生まれ

 

ウィリアムの父はノルマンディー公国を治めるロベール一世で兄を暗殺した疑いから「悪魔公」と呼ばれるような人物だった。ロベール一世はまだ子供だったウィリアムの素質を見抜いていたようで、ウィリアムが幼少の頃には継承者に指名されていた。


しかし、1035年にロベール一世は突然死してしまい、ウィリアムは僅か8歳でノルマンディー公になった。なれたのですがウィリアムの周囲に賛同する人間は少なく、各国から戦争を仕掛けられたり、暗殺されかけたりと散々な目にあってしまいます。


フランス王の支援と持ち前の強靭の精神力、天才的な軍事能力によって、なんとか退いていきました。

 

二十歳を越えたウィリアムはマティルダに求婚をしますが、7年間も断れ続けます。国の継承と結婚。実は、どちらも同じで理由で上手くいかないんです。


それは出生に秘密があってウィリアムは正妻の子供ではなく、身分の低い商人の子供だったので、私生児と軽蔑されてきたからでした。

 

生まれに苦しんできたウィリアムですが、誰もを納得させる実力を確かに兼ね備えた人物でした。なので、時の権力者達に認められるだけのカリスマ性があって、王たる立場を守ってきたのでした。

 

ノルマン・コンクエスト

 

イングランド王のエドワード懺悔王には跡継ぎがいなかった。1052年にウィリアムはエドワードから王位継承を約束された。一応遠縁だったからだそうだ。


それで、めでたしめでたしと言う訳ではない。エドワード懺悔王の義理の兄がハロルド二世がイングランド王に即位したのだ。このハロルドは過去に難破してウィリアムに助けられことがあり、その時に王位継承を支持することを約束していた。はずなんだけど約束を破棄した。


さらにその弟であるトスティも怒り、ノルウェー王の支援を得て戦争を仕掛けた。ウィリアムもローマ法王にイングランドを攻める正当性を説明することで、ヨーロッパ各国の支援を集めて戦争を仕掛けた。

 

イングランドをかけた三つ巴の争い。まず、ハロルド二世とトスティ・ノルウェー軍は戦った。トスティは戦死して、ハロルド二世の勝利となったが、直ぐにウィリアムは攻めこんだ。

 

ハロルド二世軍は、先の戦争での傷が癒えないまま、反対側から攻めこんできたウィリアム軍を相手をすることになる。


ウィリアム軍は後退を繰り返して、敗走をするフリを繰り返すことでさらに相手を追い込んだ。これは騎兵を中心としたウィリアム軍に対して、ハロルド二世軍は歩兵を中心とした軍だったので、可能だった。

 

ハロルド二世軍の運動量はとにかく多かったのでまともに戦う力は残っていなかった。ウィリアム二世は敵軍の陣形が崩れたことを好機と見て、一気に攻勢を仕掛けたのだ。

 

と言っても、戦いは一進一退の激戦であった。あまりにも激しい戦いだったので、前線ではウィリアムは戦死したと言う噂が流れた。これを逆手に取りウィリアムは前線で兜を脱いで健在をアピールすることで、味方を鼓舞した。ハロルド二世を討ち取られた敵軍は勢いがなくなり、ウィリアムは僅か1万2000という少数でイングランドを制覇することができたのだ。

 

その後

 

イングランド王に即位したウィリアムは、政策に力を入れた。イングランドの貴族を黙らせて、土地を奪い管理したり、争いが起こらないように王位継承は国王の長男が継承する仕組みにした。


ウィリアムの統治方法は今日のイギリス王室まで血が受け継げられていることを考えると、とても優れた方法だったのでしょう。


ただ、ウィリアムを警戒する人物はもちろんいました。フランス王のフィリップ一世はウィリアムの息子ロベールを唆して、クーデターを起こさせた。ウィリアムとロベールは激闘します。しかし、ロベールはフランスと手を組んでいたので強い。負傷したウィリアムは一度体制を立て直すが、落馬してしまいそのときの怪我が元で60歳で亡くなりました。

 

最後に

 

と言うわけで、イギリスに大きな影響を与えたウィリアム一世のご紹介でした。最後までありがとうございます。