世界の最強、最悪の女海賊を10人紹介していこうと思もいます。最近書いてた記事のまとめです。
アルビダ
アルビダは大人気漫画のワンピースにも登場する伝説の女海賊です。5世紀頃のスカンディナヴィア王の娘である。つまり姫であった。しかし、王である父がデンマークの王太子と結婚させようとしたので、友達を連れて家出を決行した。水夫の格好してバルト海に逃げ出したアルビダは、偶然にも船長を失った海賊船と遭遇して追跡して、海賊船を奪取したのだ。船長になったアルビダは海賊して、スカンディナヴィア王国に知られることになる。デンマークはこの海賊を逮捕することにした。アルビダ達はデンマークの軍勢と戦うことになる。そしてアルビダは、相手が婚約者であるデンマークの王子であることに気づくと、その勇敢な戦いぶりに惚れて結婚を決めた。
メアリ・リード
18世紀のカリブ海で暴れた女海賊。母親の都合で幼少期から男装していた。成長したメアリは結婚するが、夫の急死によって、道が外れることになる。インドに向かう途中に乗っていた船が海賊の襲撃にあってしまい、メアリは海賊として振る舞うようになった。ラカムが率いる海賊団に入り女海賊であるアン・ボニーと共に凶悪な海賊として名を上げていった。ラカム海賊団は逮捕されることになり、メアリは獄中で熱に犯されて亡くなった。
アン・ボニー
ジョン・ラカムの恋人であり勇敢な海賊の一人。メアリ・リードと共に名が知られた女海賊弁護士の隠し子として生まれたアンは何不自由なく育ったが、子供の頃から気性は荒かった。熱しやすい性格は恋も同じだったようで、海賊出身の荒くれ者と結婚したかと思えば、海賊船の船長ジョン・ラカムと恋に落ちて、男装してラカムの船に乗り込んだ。なかなかの行動力だが、今度は新しく仲間に加わった美しい少年に恋をする。しかし、少年は男装したメアリー・リードという女性だった。二人は互いの正体を打ち明けて親友になり、女性でありながら船団最高の戦力として海で暴れまわった。ラカム船団は捕まり、アンとメアリー以外は絞首刑になった。アンは夫であるラカムが絞首刑になる前日に「男らしく最後まで戦えば、こんなことにはならなかった」と罵倒したそうだ。
フレイディス
赤毛のエイリークの娘であり、新大陸であるヴィンランド(アメリカ大陸)を目指したヴァイキング。父であるエイリークは植民地団を結成して、新大陸を目指して、ヴィンランドを発見した。これに同行していたフレイディスは、領土の制圧に貢献した。二度目の遠征ではトルフィン達と共にヴィンランドに上陸する。現地民と友好な関係を築いていたが、交渉は決裂して再び争いとなる。フレイディスは妊娠していたが、死体から武器を奪って戦ったそうだ。三度目の遠征では自らがリーダーとなったが、仲間と仲違いによって、上手くはいかなった。
グレイス・オマリー
アイルランドの女海賊。エリザベス女王と対談して公認の海賊となった。族長の男と結婚するが夫は政治に無関心だったので、グレイスが事実上のトップに成り変わったようだ。夫が戦死すると故郷に戻って船団を結成して、海賊活動を開始した。アイルランドにイングランドの軍が攻めるようになると、対立するようになっていく。イングランドとの戦いの歴史、子供達が反乱を起こしていたことからも「反乱を生んだ母」とイングランド側に称された。とは言え大国であるイングランドとの戦いは得策とは言えないので、グレイスは当時の女王であったエリザベス一世に手紙を送って対談の場を設けた。交渉した結果としてグレイスはイングランドの傘下に入り、自由に海賊活動を行えるようになった。
ジャンヌ・ド・ベルヴィル
百年戦争の前半でフランスに対して復讐をしていた女海賊。ジャンヌはフランス西部の貴族の娘として生まれて、貴族の男と結婚した。百年戦争が始まると夫がフランスを代表して戦争に参加した。しかし、戦いに敗北してしまう。さらにフランス王は夫が戦わなかったと辛辣な評価を下して処刑してしまったのだ。これに強烈な憤りを感じたジャンヌは財産を全て売り払いフランスに対して復讐を計画した。その戦いぶりは瞬く間に広まりイングランド王から船を与えられて、フランスだけを狙う海賊になった。
ルシラ
ノルウェーのヴァイキングで血に飢えた赤い乙女と恐れられた。元々は王族の娘であったが、デンマークの侵攻によって国は瓦解した。ルシラは海に出て海賊活動を開始したようだ。ただその余りにも活動的だったようで血に飢えていると、かなり恐れられたようだ。ルシラは悪評からデンマークと戦うようになる。デンマークの傘下となっていた兄と戦いルシラは敗北した。
鶴姫
日本で実在したとされる「瀬戸内のジャンヌ・ダルク」。大祝家の娘で、彼女の一族は村上水軍と呼ばれる海賊集団を傘下にして、瀬戸内を守護していた。村上水軍と言っても3つに別れているようで、別の勢力が侵攻を開始したのだ。兄が戦死したことで鶴姫も勇敢に戦うが、戦いの中で恋人を含めて多くの仲間が亡くなり、降伏することが決まる。彼女は最後の悪あがきで夜襲を決行して、これを成功させた。
鄭一艘
中国の大海賊の長であった海賊女帝。元々は船乗りを相手する娼婦であったが、海賊のトップであった男と結婚した。夫が死ぬと義理の息子と再婚して、自身の立場を確実にして船団をまとめるようになる。複数あった海賊集団を鉄の掟によって一つにすることに成功した。また経営者としての才覚もあったようで、海賊集団は大きく成長することになり、最盛期には1700隻、8万人も在籍する大所帯となったようだ。
サディ・ザ・ゴート
19世紀のニューヨークの川でギャングを率いていた。通行人に頭突きをして強盗をすると言うユニークのスタイルだった。そこからゴート(山羊)と呼ばれた。縄張りに居られなくなったサディは、偶然にも船を襲撃するギャングを見かけた。未熟な彼らは強盗に失敗して痛手を負った。そんな彼らを観察していたサディは、彼らに近づきアドバイスをしてやることになる。気が付けば彼らのリーダーとなり、川沿いの豪邸を襲撃するようになり、悪名を轟かせるようになっていった。