チキンのネタ倉庫

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『ルシラ』赤い乙女。血に飢えた女ヴァイキングについて

 

今回もヴァイキングについて書いていこうと思います。ノルウェーの女ヴァイキングであるルシアは、無差別に破壊行為を行い戦闘を好んだことから血に飢えた女『赤い乙女』と評されました。特にデンマークとは因縁があったようで、デンマーク王の配下となっていた兄と壮絶な戦いを繰り広げたようです。

 

 

 

誕生

 

生まれに関しては正確な日はわかっていません。9世紀頃ともされていますが、5世紀または6世紀とも言われている。ノルウェー南部のテレマークを治めていた王の娘として生まれた。ただしデンマークによって兄が王位を奪われたことで、ルシアは海に出る決意をします。

 

海賊活動

 

伝承では盾の乙女と呼ばれる女性戦士を従えたとされる。女性戦士の名前はスティクラで、ルシラは彼女と組んで海賊活動を行ったとされています。その伝説は地名となって語り継がれたようです。スティクラは伝承の話なので存在したかはわかりません。

 

また、ルシラにはトーリアスとベロと言われる有能な部下を従えていたようです。別働隊として行動させていたことを考えると、ルシアから強い信頼を得ていたことは間違いないでしょう。ルシアは力を着実につけていきノルウェー南部のテレマーク地方を主有するに至ったようです。つまり追い出された故郷を奪い返したとも推測できる。ルシラの目的は故郷をデンマークから守ることだったのではないでしょうか。トーリアスとベロにアイルランドへの攻撃を指示しつつルシアは、デンマーク王のオームンドに宣戦布告をした。これはデンマーク王及び、デンマーク人とそれに帰属する全て関係者に対する敵意と表れであったと思われる。それはつまりデンマーク王の配下として、テレマークを治めていた兄であるトロンドと戦うことを意味していた。

 

デンマークと戦い

 

ルシラの船団はノルウェーやデンマーク、スウェーデン東南で主に海賊活動を行なっていたと思われる。おそらくかなり活動的だったことから血に飢えた乙女『赤い乙女』と悪評を得ていた。しかし、所詮はただの野蛮な海賊であった。一国を相手にするに少し無理があったと思われる。ルシラを問題視したデンマーク王のオームンドは、ホモートとトーラの二人の優秀な部下にルシラ討伐を命じました。兄トロンドとノルウェーを巡って争っていたルシラはトーリアスとベロにこの場を任せて、自身はデンマークに船団を動かしたと思われる。自ら軍を率いたルシラはホモートとトーラを撃破して、その勢いをそのままにデンマークへの進軍を開始した。この判断は間違いであった。敗走を余儀なくされらルシアは、ノルウェーに帰還を試みるが、立ちはだかったのは兄であるトロンドであった。これに関してはトロンドの軍を壊滅的なダメージを与えて勝利した。

しかし、ルシアの船団が満身創痍である。

 

ここからは一方的な展開であった。デンマーク王オームンドは軍を立て直して、ホモートとトーラに再び進軍を命じた。ただ進軍するのではなく住民を説得することで、ルシアのテレマークでの支配力が揺らいだ。故郷を追い出される形になったルシラは僅かな船団を率いて逃亡を続けるが、デンマーク軍による執拗な追跡に苦しむことになり、ついには兄トロンドによって殺されてしまった。

 

ルシアの死を知ったトーリアスとベロは復讐を果たすべくデンマークに戦いを挑むも惨敗した。ベロを死亡、トーリアスは重症を負う。そしてどう言うわけか、デンマークに寝返り、勇敢な戦士になったみたいです。

 

 

 

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