今回も現代科学でも再現難易度が高いとされる古代の遺物を紹介していこうと思います。時代のニーズに合わせた新しい技術が生まれるなかで、失われていく技術も数多くあります。理由は材料の調達が困難になったとか、製法が継承されなかったなどがあげられる。とある時代の日本刀や、一部の建築技術がそうだと思う。ただ、これらは変わりの技術が、生まれることで、穴埋めはされている。
今回紹介するの遺物のなかには、現代技術に置いても、性能が衰える物しか作れないものもあります。それが古代で作られたと思うと、ロマンがあると思う。
ダマスカス鋼
木目が特徴的で錆びないとされる鋼鉄。
刃の上に落ちる布を切る切断力、鎧を切っても刃こぼれをしない剛性、枝のように曲げても折れない柔性、誇張は過ぎるだろうが、そのような喧伝が登場するくらい優秀であった。
紀元前1500年前から600年前の古代インドには既に世の中にあったとされるが、現代に至ってもダマスカス鋼を完全再現することは不可能である。
長い人類の歴史で何人者の科学者が再現に挑戦したが、似たようなものしか再現できなかった。
アンティキティラの島の機械
1901年にギリシア南部で浮かぶクレタ島沖の沈没船から発掘された「アンティキティラ島の機械」ではあるが、何をする機械なのか謎であった。
2016年にX線スキャンで、星の動きを計算して動きを予測する機械であることがわかった。しかし、この機械は紀元前1〜2世紀に制作された物であることは確定的だが、当時の技術では制作することは不可能であると専門家は言う。
これだけ複雑な技術は1000年後でしか再現できないし、惑星の計算方法は1609年頃に提唱されたことを考えると、アンティキティラ島の機械の製作者は天才であることは確定的だ。
リュクゴルスの聖杯
光の角度によって色を変える紀元4世紀頃の古代ローマの聖杯。
角度によって赤にもなれば、青にもなる。
神秘的で美しい遺物ではあるが、偶然の産物であると言われているようだ。
なぜなら現代の技術を持ってしても聖杯を制作するには高度なナノテクノロジーを有するようで、難度が高い。
これらを踏まえて古代ローマで製作されたリュクゴルスは聖杯は偶然の産物とされてる。
ストラディバリウス
17世紀にアントニオ・ストラディバリウスによって製作された弦楽器を指す。
その音色は特殊で音色に奥行きがあり、響きが強く、何よりも遠くまで音色が届くと言われている。
なので聞き手は自分に向けて演奏してくれていると錯覚すると言う。現代の奏者もストラディバリウスを使用することを好み数十億単位で取引される。
現代でもストラディバリウスを再現することを困難で、一説には防腐剤が特徴ある音色を作り出していると言われているようだ。
ギザの大ピラミッド
紀元前2500年頃にクフ王によって建造されたとされるギザの大ピラミッドは、どうやって作られたかわからないとされている。
高さは143メートル、底辺の一辺は約230メートル。このピラミッドは数百万個の石のブロックを積み重ねているようだが、この石をどうやって運搬して、どのように正確に積み上げてたのか、全くわかってない。
歴史家の間ではテコの原理をうまく使ったとか、滑りやすくして運搬したとか、説は複数あるようだ。