とにかく呪術廻戦が面白い。先生に3人組なんかナルトっぽい‥‥‥‥(普段目隠していて特殊な目を持った白髪の先生、化物を封印された主人公とかナルトやん)かと思ったら、戦闘はハンターハンターっぽいし、ジョジョみたいな謎ポーズもするし、作者が一番影響を受けたのはブリーチみたいだし、ジャンプ漫画らしいバトルものなんだろうけど、ダークな要素もある。
とにかく面白いので、作中に登場する元ネタでもまとめてみようと思った。なんでもかんでも、元ネタを解説をしていたらキリがないので、今回は重要と思われる元ネタをピックアップして、ご紹介していこうと思っています。既に周知になっている情報に、個人的な見解と混ぜながら説明できたらと思う。
ネタバレもあるので、その辺は注意してご覧ください。
宿儺
主人公の虎杖悠仁に受肉した宿儺は、呪術全盛の時代に実在した怪物で、当時の呪術師が総力を尽くして挑んだが敗北するほどの怪物であると、原作では描かれている。この漫画のキーパーソンであり、最も重大な存在である宿儺の元ネタは日本書紀に登場する両面宿儺だ。
両面宿儺は、四本の腕、四本の足、前後に顔を持つ異形の存在として描かれていて、日本書記では、豪族として天皇に討たれたことになっている。しかし、伝承が伝わっている岐阜県の飛騨では、救国の英雄として祀られていることからも謎が多い。もしかすると、飛騨を統治する英雄であったが、政府と揉めて敗れた可能性がある。歴史とは常に勝者の都合で記録されるものだ。宿儺も悪として、記憶されたのかも知れない。
作者曰く、神話の両面宿儺と似ていることから宿儺と呼ばれるようになったそうです。完全な復活を果たした宿儺は、四本の腕と二つの口を持っているので呪術師として大変有利である。呪術を極めるとは引き算とされているが、口が二つ、腕が四本あることで、わざわざ掌印や呪詩を省略する必要もない。むしろ常人以上に掌印や呪詩をすることもできる可能性もあるので、かなり強いと思われる。
十種影法術
日本三代怨霊
受胎九相図
- 脹相(ちょうそう) - 死体が腐敗によるガスの発生で内部から膨張する。
- 壊相(えそう) - 死体の腐乱が進み皮膚が破れ壊れはじめる。
- 血塗相(けちずそう) - 死体の腐敗による損壊がさらに進み、溶解した脂肪・血液・体液が体外に滲みだす。
- 膿爛相(のうらんそう) - 死体自体が腐敗により溶解する。
- 青瘀相(しょうおそう) - 死体が青黒くなる。
- 噉相(たんそう) - 死体に虫がわき、鳥獣に食い荒らされる。
- 散相(さんそう) - 以上の結果、死体の部位が散乱する。
- 骨相(こつそう) - 血肉や皮脂がなくなり骨だけになる。
- 焼相(しょうそう) - 骨が焼かれ灰だけになる。
上記三つまではモチーフとなったキャラクターが登場しています。今後の物語の展開に置いて『受胎九相図』は重要なキーパーソンになってくると思われる。彼らは兄弟として強い絆で結ばれていて、脹相に至っては長兄としての認識が強く、自身の能力によって主人公の虎杖が兄弟であると、確信するのだ。虎杖は、驚異的な身体能力、何千年間も現れなかった宿儺の器と、謎が多い。今後はどうなるのか?
どうやら「受胎九相図」の四番以降は、受肉することもできないほどに弱い存在のようで、全ては虎杖が取り込んだ可能性があるようです。そして、虎杖の存在は、元凶である羂索が前身の肉体である虎杖香織の肉体を要いて、自ら出産した子供であることが判明しました。「宿儺の器」としての役割があると語られているが、宿儺自身が言及するように実際は「檻」であることからもオーバースペックでした。伏黒恵のようにただの「器」として、受肉するだけならポテンシャルの高い術師で賄えた可能性もあります。
なので、虎杖の真の役割は宿儺を超える怪物の『器』を想定しているのではと考えられる。また生前の宿儺はピンク色の髪をしています、虎杖も同様にピンクであることからも血縁関係があることも考えられるかも。