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【イシュタル】120人の愛人を抱えた女神について簡単に解説

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今回は人気の英雄ギルガメッシュと深い関係を持つ神イシュタルを簡単に解説したいと思います。どうかよろしくお願いします。

 

 

イシュタルとは

 

メソポタミア神話に登場するイシュタルは、愛と美、戦、豊穣の神とされています。世界の秩序を定めることにしたエアは神々に役割を与えるのだが、イシュタルは何も与えられなかった。エアに泣いて懇願すると女性としての美しさ、「滅亡しなくてもいいものを滅亡させ」と「創造しなくてもいいものを創造する」を与えられた。この神性からイシュタルは自由奔放な性格であり野心家になりました。

 

手に入れるために手段は選ばないが、飽きたら酷い仕打ちをしていたと言う。馬を長距離走らせて泥水を飲ませたり、子供を供物にさせたりと残忍な資質もあった。性愛の神でもあるイシュタルは、夫がいながら120人の愛人がいた。一人一人と関係を持ち休まず性交を行っていたという。そのために娼婦の守護者ともされ神聖娼婦としての役割もあった。とは言え、自身との関係を断った男への仕打ちは取り分け酷いものだった。

 

イシュタルは「メ」と呼ばれる権力を持っていた。「メ」とは太古の神々によって定められた規範を意味するようで神として大切なものです。神のエアは宴で過剰な飲酒から気分がよくなって、イシュタルに所有する「メ」を渡してしまった。酔いが覚めたエアは事の重大さに気付いて、至急イシュタルを追跡する。怪物などを蹴散らして無事にウルクへの帰還に成功したイシュタルを称賛して、エアはこの結末を受け入れたと言う。

 

イシュタルの冥界下り

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イシュタルの代表的なエピソード。ある日思い付きで冥界に向かったイシュタルはおめかしをして向かうのですが、冥界の神で姉でもあるエレシュカギルは七つの門を用意しました。イシュタルは通行の許可を得るためには、服を脱ぐ必要があると聞き、脱ぐのですが、七つの門を通過した頃には裸になっていました。冥界にたどり着きましたが、姉であるエレシュカギルとは仲がすこぶる悪いので、そのまま冥界に幽閉されつつ病魔を与えられた。

 

豊穣の神イシュタルを失った地上は作物が育たなくなり不毛の地となってしまった。神のエアは事態の早急な対処として無常の人間アスシュナミルを創造して、彼の力でイシュタルを地上に連れ戻すことに成功しました。

 

ギルガメッシュとの関係

 

最も古い物語「ギルガメッシュ叙事詩」に登場する半神半人のウルクの王ギルガメッシュはフンババと呼ばれる怪物を親友エルキドュと神々の協力を得て倒すことができました。イシュタルはその実力とギルガメッシュの美貌に惚れて求婚をします。様々な贈呈品やらを送り、ギルガメッシュに尽くしますが、ギルガメッシュはイシュタルと関係を持った男達が悲運な死を遂げていることを知っていたので誘いを断りました。


これに激怒したイシュタルは聖牛グガランナと呼ばれる巨大な怪物を差し向けて、ギルガメッシュが統治するウルクの崩壊を企てました。グガランナは地面を割り、川の水を干からびさせて、ウルクの人々を大勢殺しました。

 

ギルガメッシュとエルキドゥは共にグガランナを倒しましたが、イシュタルは怒りがおさまらないのでギルガメッシュに呪いをかけた。そのことを知ったエルキドゥは激怒して、「お前を捕まえたら。この牛と同じことをする」とグガランナの腿をイシュタルに投げつけた。エルキドゥの剣幕にイシュタルはやっと諦めた。

 

最後までありがとうございます。今回はイシュタルに関して書かせてもらいました。ギルガメッシュに関しても書いているのでこちらもよろしくお願いいたします。

 

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